小論文

【小論文の引用の書き方】を国語教師が徹底解説!

新堂ハイク

こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!

小論文の引用はどうやって書くの?

課題文が与えられる小論文試験では、「引用」を使うことが重要なポイントになることがあります。

学校の授業では自分の意見・感想を書くことがほとんどで、「引用」について教わることはまずないと思うので、書き方が分からない人も多いと思います。

このページの内容

小論文の引用の書き方

小論文の引用の注意点

現役の私立高校教員である僕が、小論文指導をする際に生徒に教えていることを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!

小論文の引用の書き方

まず最初に注意点としてこのページでは「入試小論文の引用の書き方」を解説するので、大学などでの研究論文とは少し違うということをご了承ください。

小論文の引用のポイント

引用は「」を使って書く

引用部分の「」は『』を使う

引用部分は明確に書く

アルファベットの引用の仕方

数字の引用の仕方

引用は「」を使って書く

引用に使える文中の記号は「」です。

例文

私は、成人年齢の引き下げに賛成である。なぜなら「若者の選挙離れ」が深刻化している日本で、若者の政治に対する積極性に働きかけ、社会の一員としての意識を高めるのに有効であると考えるからである。

実際に例文から引用すると、以下のようになります。

本文では「私は、成人年齢の引き下げに賛成である。」と述べられているが、この考え方には賛同できない。

この時注意しなければならないのは、引用元の文章は変えてはいけないということです。

現代文の抜き出し問題と同様で「、」や「。」の位置なども全く変えずに、そのまま引用しなければならないので気を付けてください。

引用部分の「」は『』を使う

引用部分に「」がある場合は、引用元の「」を『』に変換します。

ここは引用元を変えても良い部分なので、覚えておきましょう。

例文

私は、成人年齢の引き下げに賛成である。なぜなら「若者の選挙離れ」が深刻化している日本で、若者の政治に対する積極性に働きかけ、社会の一員としての意識を高めるのに有効であると考えるからである。

同じ例文ですが実際に引用すると、以下のようになります。

本文では「なぜなら『若者の選挙離れ』が深刻化している日本で、若者の政治に対する積極性に働きかけ、社会の一員としての意識を高めるのに有効であると考えるからである。」と述べられているが、果たしてそうだろうか。

引用部分は明確に書く

引用部分と自分の意見をはっきりと明確に書くことが、良い引用の条件です。

・本文では「(引用部分)」と述べられているが、~

・筆者は「(引用部分)」という意見だが、~

・「(引用部分)」について、私の意見では~

このように「ここは引用部分ですよ」ということが明確に分かる文章表現にしましょう。

アルファベットの引用の仕方

課題文が英文という教科複合型の小論文試験が課される場合の、アルファベットを原稿用紙に書くルールは以下の通りです。

アルファベットの原稿用紙のルール

・大文字は1マスに1つ

・英文は横に寝かせて書く

・英文の大文字は1マスに1つ

・英文の小文字・スペースは1マスに2文字

引用元:さんぽう進学ネット

数字の引用の仕方

資料読解型だとデータの数字を引用する必要があるので、数字のルールも覚えておきましょう。

数字の原稿用紙のルール

・数字は漢数字に直す

引用元:2021年

二千二十一年or二〇二一年

二千二十一年と二〇二一年ではどちらの書き方でもOKですが、他の数字を書くときもどちらかの表記に統一してください。

➡【小論文の原稿用紙の書き方】を徹底解説!



小論文の引用の注意点

新堂ハイク

最後におさえておきたい引用の注意点を解説します。

引用の注意点

引用は2ヶ所程度まで

要約問題では「」はいらない

水増しの引用はNG

引用を使うのは課題文型と資料読解型

引用は2ヶ所程度まで

文章中の引用の割合が多くなってしまうと、「自分の意見」に焦点が当たりにくくなります。

小論文で大切なのは「独自性のある自分の意見」であり、採点者はそれを見ています。

なので、引用部分は多くても2か所程度にしましょう。

設問に“引用しなさい”などの条件がない限り、引用は絶対にしないといけないわけではありません

➡【小論文の採点基準】を現役採点者が徹底解説!

要約問題では「」はいらない

課題文がある試験の場合、“○○字で要約しなさい”という問題がセットで出題されることが多いです。

要約は課題文をまとめることが目的なので、引用の「」は必要ないです。

ただし、課題文を丸写しするのではなく、自分の言葉でまとめるようにしないと評価が低くなります

要約は課題文の丸写しではなく、自分の言葉でまとめます。

注意点としては、自分の言葉を使いますが「自分の意見・感想」は必要ないということです。

意見・感想を書いた時点で、要約の条件を満たしていないので減点されます

水増しの引用はNG

引用を使う前に、「その引用は本当に必要か?」ということを確認しましょう。

・引用しなくても説明できるか

・自分の意見と親和性が高いか

・文字数の水増しに使ってないか

特に、文字数の水増しは採点者の評価をかなり下げます

新堂ハイク

小論文はあくまでも「自分の意見」で勝負するものです!

引用を使うのは課題文型と資料読解型

小論文の主な出題形式は以下の通りです。

テーマ型
・課題文読解型

資料分析型
・要約型
・志望理由型

この中で引用元となる文章や図、グラフなどのデータがあるのは課題文読解型と資料分析型の二つです。

テーマ型の出題形式では引用を用いることはありませんので、出題形式の把握もしておきましょう。

➡【小論文の出題形式は5パターンのみ】傾向を徹底解説!



引用は必要最低限におさえる!

小論文の引用まとめ

〇小論文の引用の書き方
 ・引用は「」を使って書く
 ・引用部分の「」は『』を使う
 ・引用部分は明確に書く
 ・アルファベットの引用の仕方
   →大文字は1マスに1つ
   →小文字は1マスに2つ
 ・数字の引用の仕方
   →数字は漢数字に直す

〇小論文の引用の注意点
 ・引用は2ヶ所程度まで
 ・要約問題では「」はいらない
 ・水増しの引用はNG
 ・引用を使うのは課題文型と資料読解型

新堂ハイク

以上で本記事は終了です!

さくら

最後までご覧いただきありがとうございました!