小論文

国語のプロが教える小論文のコツ5選|もう作文とは言わせません!

ハイク先生

こんにちは、新堂ハイクです!
僕は私立高校で国語の先生をしています。

・小論文がうまく書けない

・作文との違いが分からない

この記事では、このような疑問が解決します。

現在多くの大学が、推薦入試AO入試等で小論文を試験科目として受験生に課しています。

しかし、学校の授業では小論文の書き方は教えてくれないので、

さくら

小論文の課題が出たけど、先生に「これは作文だ」って言われた…。

というように「どう書けばいいか分からない」という生徒が多く、僕も国語教師として質問を多く受けます。

小論文は作文・感想文とは明確な違いがあり、書き方にコツがあります。

そのコツさえおさえれば、誰にでも小論文を書くことが可能です。

もちろん国語が苦手な人でも大丈夫

それでは、今日からすぐに使える小論文のコツを5つ解説します!

すぐに使える小論文のコツ5選

これから紹介する小論文のコツは

・文体を統一する
・使ってはいけない言葉
・一人称は男女とも「私」

・一文は短く
・原稿用紙を正しく使う

以上の5つです。

この5つを意識して気をつければ、あなたの文章は「作文だ」と言われることはなくなります

では順番に詳しく解説していきます。

👇小論文の具体的な書き方について解説した記事です。
 合わせて読むとすぐに小論文を書けるようになりますよ!

文体を統一する

文体の統一とは簡単に言うと、文の最後を「です。ます。」調の語尾ではなく「~だ。~である。調の語尾にするということです。

小論文で使わない語尾

・~です。
・~ます。
・~ました。
・~でした。
・~ましょう。
・~でしょう。等

上記の語尾は特に「~ました」「~と思いました」や「~したいです」という風に文中で使用されますが、小論文では減点対象になります。

小論文で使うべき語尾

・~だ。
・~である。
・~だろう。
・~ない。
・~と考える。
・~したい。
・~べきだ。等

このように「~である」「~と思う」「~のようにしたい」と小論文では表現します。

文体を統一するだけで一気に作文感がなくなり、小論文の文章に近づきます。

小論文と作文の違いが知りたい方はこちら

使ってはいけない言葉

意外と文章の中で使ってしまっているのが「話し言葉」や「略語」です。

小論文では正しい文章表現をしないと減点対象になってしまうので、これらの言葉は使わないようにしましょう。

小論文の評価基準が知りたい方はこちら

また、「カタカナ英語」もできるだけ日本語に変換した方が、採点者の印象が良いです。

注意すべき話し言葉

代表的な話し言葉と書き言葉をあげておきます。

話し言葉書き言葉
~しちゃいけない~してはいけない
やっぱりやはり
たぶんおそらく
ちょっと少し
たくさんの多くの
いつも常に
どうしてなぜ
こんなこのような
~けど~が
~から~ため
でも、だけどしかし、だが
~みたい~のよう
さくら

これ結構文章に使っちゃってます…

上にあげた以外にも文章で使いがちな話し言葉は多くあるので、参考書などで確認しましょう。

【初心者向け】小論文のおすすめ参考書30選はこちら

注意すべき略語

代表的な略語と正式名称をあげておきます。

略語正式名称
携帯携帯電話
部活部活動
就活就職活動
入試入学試験
アプリアプリケーション
スマホスマートフォン
バイトアルバイト

略語で気をつけて欲しいことが、何でもかんでも正式名称にしないということです。

「電車」を「電動機付き客車」としたり、「教科書」を「教科用図書」と表記するのはやりすぎです。

略語にすべきか正式名称にすべきか迷ったら、学校の国語の先生に聞いてみましょう。

注意すべきカタカナ英語

最後に代表的なカタカナ英語と日本語表記をあげておきます。

カタカナ英語日本語表記
スピーディー速やかに
カラフル色とりどり
ショック衝撃、動揺
スムーズ円滑
メリット利点、長所
デメリット欠点、短所

こうしたカタカナ英語は文章の質を下げることになるので、極力日本語表記に変換した方が良いです。

また、「ワクワク」「ドキドキ」などの擬態語も「胸が弾む」や「期待が高まる」などの表現にしましょう。



一人称は男女とも「私」

一人称は男女とも「」で統一します。

「僕」や「自分」と表記してはいけません。

また、身内の呼称にも気をつけましょう。

悪い例良い例
お父さん、お母さん父、母
お兄ちゃん、お姉ちゃん兄、姉
おじいちゃん、おばあちゃん祖母、祖父
おじさん、おばさん叔父、叔母
(伯父、伯母)
友達友人
知り合い知人
赤ちゃん幼児

一文は短く

小論文の初心者にありがちなのが、一文が4行にも5行にもまたがるぐらい長い文章を書くことです。

一文が長い文章は読みにくく、文法的な間違いを起こしてしまう可能性があるので減点されやすいです。

文の長さは長くても3行(60文字)以内に収めるように意識しましょう。

ただ、短ければよいというものではなく、簡潔に書かれていることが重要です。

例をあげて説明します。

寝る前のスマホが良くないのは、スマホの光に含まれるブルーライトの刺激を受けると脳は「メラトニン」という睡眠を司るホルモンの分泌を抑制するので、睡眠の質が下がるのである。

例にあげた文章は、読みにくく文法的に間違えています。

「寝る前のスマホが良くないのは」という話から「睡眠の質が下がるのである」という点に着地しており文意が通っていません。

これを簡潔に短い文章を使って書くと

寝る前のスマホが良くないのは、スマホの光に含まれるブルーライトが原因である。ブルーライトの刺激を受けると脳は「メラトニン」という睡眠を司るホルモンの分泌を抑制する。それが睡眠の質が下げるので、寝る前のスマホは控えるべきだ。

このように短い文章を使うことで、読みやすく文法的な間違いもなくなります。

ハイク先生

これは面接試験でも応用できるので、覚えておこう!



原稿用紙を正しく使う

小論文で使ってはいけない表現、使うべき表現が分かったら原稿用紙の使い方をマスターしましょう。

原稿用紙の使い方は、おそらく小学校で習った以来という方も多いと思います。

高校ではわざわざ原稿用紙の使い方の授業はしませんからね。

ただ、原稿用紙を正しく使えていないと大幅に減点どころか0点もありえます

小論文の勉強を始める前に、必ず原稿用紙の使い方は覚えておきましょう。

原稿用紙の基本的なルール一覧

・書き出しは一字下げる

・段落を変える場合も改行して一字下げる

・「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」は一文字として扱う

・句読点「、」「。」
 かぎかっこ「」は一文字として扱う
 →ただし、行の一番上にくる場合は、前の行の一番下に入れる

・「!」「?」「…」などの記号的表現は使わない

・縦書きの場合、数字は必ず漢数字を使う
 横書きの場合は、漢数字、算用数字どちらでも可

・アルファベット
 大文字は一マスに一つ
 小文字は一マスに二つ

文字数の目安

指定された文字数に対する書くべき文字数の目安を、まとめておきます。

○○文字以内で」という形式

指定時数の9割以上書く

・400字以内→360文字以上
・800字以内→720文字以上
・1200字以内→1080文字以上

○○文字程度で」という形式

指定時数±40字程度

・400字程度→360~440文字
・800字程度→760~840文字
・1200字程度→1160~1240文字

指定字数なしの場合

解答欄に合わせて9割以上は書く(できるだけ空白を残さない)
最低でも800字以上は書く

ハイク先生

小論文試験で最もスタンダードなのは「800字/60分」という形式だよ!

【小論文の書き方完全ガイド】のページもありますので、そちらもあわせてご覧ください👇

文章表現に気をつけよう!

今回解説した

・文体を統一する
・使ってはいけない言葉
・一人称は男女とも「私」

・一文は短く
・原稿用紙を正しく使う

を守って書けば、あなたの文章はもう作文とよばれることはありません。

ただし、これは形式の面なので5つのコツが守れていても内容が伴っていなければ合格する小論文とは言えません

小論文は書かなければ絶対に実力は伸びないので、どんどん書いて文章力を上げていきましょう。

小論文の勉強法が知りたい方は詳しく解説した記事もありますので、そちらもぜひご覧ください👇

小論文の勉強法が知りたい方はこちら

ハイク先生

以上で本記事は終了です!

さくら

最後までご覧いただきありがとうございました!