小論文

小論文は構成メモが必須!具体的な書き方の手順を徹底解説します!

ハイク先生

こんにちは!
国語教師の新堂ハイクです!

小論文って構成が大事っていうけど、どうやって決めればいいの?

このような疑問を解決するために、具体的な手順を解説します!

小論文はいきなり書き出さずに、まず構成メモという「小論文の設計図」を作らなければなりません。

この構成メモがないと途中で意見がブレてしまったり、指定字数に満たなかったりしてしまうからです。

合格する小論文を書くためには、正しい「構成メモ」の作り方を学ぶ必要があります。

推薦入試やAO入試で受験する生徒の小論文指導を毎年行っている僕が、実際に教えている構成メモの書き方の手順を解説していきます!

「小論文の構成とは?」を解説した記事も合わせて読むと効果的です👇

小論文は構成で決まる!小論文の書き方・構成のコツを国語のプロが徹底解説!

小論文の構成メモの書き方

では書き方の具体的な手順を解説します。

①課題文(テーマ・資料)の分析
②問題点をあげる
③原因を分析する

④知識・体験を加える
⑤解決策を考える
⑥整理して順番、段落構成を決める

以上の①~⑥の手順でメモを作れば、書いている途中でブレることもなく字数制限に引っかかることもありません。

基本的に構成メモは箇条書きをおすすめします。

メモが文章になっていると、文章を原稿用紙に写すという二度手間になってしまいますので、メモには重要な要素だけをシンプルに書いていきましょう。

ここでは具体例を一つあげて解説します。

例題
近年、外国人居住者の増加にともなって、日本人住民とのトラブルが増加している。
これについてあなたの意見を述べなさい。

①課題文(テーマ・資料)の分析

最初に出題形式に応じて、与えられた課題の分析を行います。

長文の課題文やグラフなどの資料があるときは、文章に使いたいところに線を引いたりしてマーキングしていきましょう。

文章にマーキングするコツを解説した記事はこちら

小論文の出題形式の基本5パターンを解説した記事はこちら

例題の場合、問われているのは「日本人と外国人のトラブルに対して自分が思うこと」ですね。

では書くべきことを具体的に決めていきます。

【2021年度入試】頻出!おさえておきたい小論文のテーマ一覧

②問題点を挙げる

小論文は構成で決まる!小論文の書き方・構成のコツを国語のプロが徹底解説!の記事で小論文試験は「問題提起→原因分析→解決策」の三段落構成であらゆる出題形式に対応できる、ということを解説しています。

それに沿ってまずは、論じるべき問題点をあげます。

問題点をあげるときのポイントは「お金」や「命」にかかわる「実害」が出ることです。

問題点の実害が大きいほど解決策の重要性が高まり、説得力のある小論文になるからです。

では例題の問題点をあげます。
「外国人と日本人のトラブル」の具体例ですね。

・宗教の違いによる生活習慣の違い
・深夜に騒いだり、地域のルールを守らないこと

ここでより「実害」のある方は後者の「深夜に騒いだり、地域のルールを守らないこと」ですね。

ここでこの問題を論じていくという方針を決めます。

③原因を分析する

次になぜその問題が起きるのかを考えます。

分析するときは、より現実的な解決策が導きやすい原因をあげると論理が破綻しにくくなります。

では外国人居住者が「深夜に騒いだり、地域のルールを守らない」原因とは

1.ルールを守らない国民性だから
2.ルールが正しく伝わっていないから

より解決策を導きやすい原因は2の方ですね。

1の国民性という文化を変えるのは現実的ではないですからね。

これだけでは不十分なので、「なぜルールが正しく伝わっていないのか」を考えます。

日本の社会のルールは「常識」や「暗黙の了解」となり、明文化・数値化されていないから

このような原因が考えられます。
さらに具体例も入れると効果的です。



④知識・体験を加える

次に文章に説得力を加えるための、自分が持っている知識や体験を並べていきます。

知識

・日本の外国人居住者の割合は総人口の2%
・国・地域別の割合は
  中国人3割、韓国人2割弱、ベトナム人1割

外国人居住者の割合が分かれば、具体的な解決策に導けます。
こういった知識は、自分の志望分野の情報だけでも集めておくようにすると有利になります。

体験

自分の住んでいる地域では、夜によくホームパーティーをしている外国人居住者がいて騒音問題になっていたが、自治会と連携して地域のルールを明確化したところ、騒音問題は収まった。

自分の体験談から、具体的な解決策まで導くこともできます。

小論文における評価の高い体験談の書き方【本論】でさらに詳しく解説しています!

⑤解決策を考える

ここまでメモに書いたことを総括して、具体的かつ現実的な解決策を考えます。

・ルールを明文化、数値化する
・自治体と協力する
・中国人、韓国人の専門家と協力する

このような解決策が妥当ですね。

さらに「自分には何ができるか」まで書くとさらに高評価につながります。

大学で語学を学び、地域のルール作りに貢献したい

ここまで書けたら、最後に原稿用紙に写す前の整理をします。

⑥整理して順番、段落構成を決める

この段階でだいたい小論文の骨組みは完成しているので、後は文章をどうつなげるか、どこで段落を切り替えるかなどの細かいところを詰めます。

実際に書き出すときのコツはこちら!👇
【小論文の書き出し】すぐに使える7つの方法【序論】

ここまでのメモを書いておきます。

問 「日本人と外国人のトラブルに対して自分が思うこと」

問題点
・宗教の違いによる生活習慣の違い
・深夜に騒いだり、地域のルールを守らないこと

原因分析
・ルールを守らない国民性だから
・ルールが正しく伝わっていないから
 ↓なせか
・日本の社会のルールは「常識」や「暗黙の了解」となり、明文化・数値化されていないから

知識
・日本の外国人居住者の割合は総人口の2%
・国・地域別の割合は
  中国人3割、韓国人2割弱、ベトナム人1割

体験
自分の住んでいる地域では、夜によくホームパーティーをしている外国人居住者がいて騒音問題になっていたが、自治会と連携して地域のルールを明確化したところ、騒音問題は収まった。

解決策
・ルールを明文化、数値化する
・自治体と協力する
・中国人、韓国人の専門家と協力する

自分にできること
大学で語学を学び、地域のルール作りに貢献したい

指定字数を確認して、文量を決めるのも忘れてはいけません。

段落構成は600~800字程度なら三段落、800字~1200字程度なら四段落がおすすめです。

さくら

これだけメモを書いていれば、最後まで書けそうです!

構成メモの+α

ハイク先生

構成メモについて良く受ける質問に回答しています!

構成メモは絶対に必要?

構成メモがなくても小論文は書けます。

ただ、合格する小論文を書くなら構成メモは絶対に必要です。

なぜなら本番で原稿用紙に書き直しをする時間はないからです。

マス目の決まっている原稿用紙では途中に文をはさんだり、余計な文や文字を消すことはできません。

最初から完璧な文章を仕上げるのはプロのライターでも無理です。

なので合格したければ必ず構成メモを作りましょう。

構成メモにかける時間は?

制限時間の1/4~1/3の時間をかけるのが一般的です。

60分/800字の試験→15分~20分程度

80分/1200字の試験→20分~30分程度

上記が目安の時間配分ですが制限時間が少なく、指定字数が多い場合はもう少し減らしても大丈夫です。

ただの日本人の平均的な筆記スピードは10分/400字といわれていますので、見直しの時間を含め800字なら25分、1200字なら35分残せば十分です。

構成メモはどこに書くの?

構成メモには具体的な様式は存在しません。

あくまでメモなので、自分の分かりやすいように書いて大丈夫です。

大学入試ではメモ用の紙が渡されることがほとんどですが、ない場合は問題用紙の空きスペースに書きましょう。

構成メモは必須!

構成メモは合格する小論文に必須で、制限時間の1/4~1/3の時間をかけるのが一般的です。

構成メモの具体的な取り方の手順は6つあります。

①課題文(テーマ・資料)の分析
②問題点をあげる
③原因を分析する

④知識・体験を加える
⑤解決策を考える
⑥整理して順番、段落構成を決める

ハイク先生

以上の手順を踏まえれば、合格する小論文は誰にでも書けます!

【小論文の書き方完全ガイド】はこちら👇

ハイク先生

以上で本記事は終了です!

さくら

最後までご覧いただきありがとうございました!