小論文

小論文の正しい接続詞の使い方を国語教師が徹底解説!【例文付き】

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新堂ハイク

こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!

小論文で使う接続詞が分かりません…。

小論文で意外と難しいのが「接続詞の使い方」です。

さくら

上手く書けたと思ったのに、添削されると接続詞の使い方で注意されます。

新堂ハイク

普段は接続詞をあまり意識することなく文章を書いていると思いますが、小論文では正しく使わないと減点対象にもなり得ますよ!

このページでは、

・小論文で使わない接続詞
・小論文で使える接続詞

これらをマスターして、合格できる小論文を書くためのテクニックを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

著者 新堂ハイク 29歳

・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任)
・難関大受験、小論文指導実績500人以上
・教育メディア運営6年(月間10万PV)
・執筆300記事以上、掲載企業50社以上

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小論文は接続詞で読みやすさが変わる

まず、接続詞は小論文において重要な役割をもっており、接続詞の使い方次第で文章の読みやすさが変わるということを例文を用いて説明します。

悪い例文

私は運動が苦手である。だから、学校の体育の授業はあまり楽しくなかった。しかしながら、絵を書くことに関しては人より得意である。しかも、書き出すと周りが見えなくなるくらい集中してしまう。でも、あまり絵がうまいとは言えない。むしろ、下手の横好きと言ってよいだろう。

接続詞をふんだんに盛り込んだ上の文章ですが、しつこく、くどいように思えます。

さらに、小論文で使わない接続詞も含まれているので余計に文章が幼稚に見えてきます。

これを読みやすく変えていくと下の文章になります。

良い例文

私は運動が苦手である。学校の体育の授業はあまり楽しくなかった。しかし、絵を書くことに関しては人より得意である。書き出すと周りが見えなくなるくらい集中してしまう。ただし、あまり絵がうまいとは言えない。下手の横好きと言ってよいだろう。

5つあった接続詞を2つに減らして、口語表現や長い接続詞を消しました。

こちらの文章の方がすっきりしていて読みやすくなっています。

新堂ハイク

このように接続詞の使い方で、読みやすさが変わるので接続詞はかなり重要です。

小論文で使わない接続詞

では、悪い例文でも登場した「小論文で使うべきではない接続詞」について解説します。

小論文では接続詞を正しく使わないと文が読みにくくなり、減点対象にもなります。

今から解説する接続詞はできるだけ使わないようにしましょう。

・口語表現に近い接続詞

・長い接続詞

これら2種類の接続詞は、小論文ではNGです。

新堂ハイク

では、順番に解説していきます!

口語表現に近い接続詞

口語表現とは「話し言葉」のことです。

小論文のような正式な文章では、話し言葉に近い語を使うのはNGです。

・だから
・けれど
・だけど
・でも
・なので
・それで
・だって

このような表現は採点者の印象が良くないで、使わないようにしましょう。

新堂ハイク

僕も小論文の採点をするときに、これらの表現は本当によく見かけます。
そもそも文章で話し言葉は基本的には使わないので、普段の文章から意識するようにしましょう。

長い接続詞

長い接続詞も文のリズムを悪くするので、極力避けるべきです。

特に指示語「それ」から派生した接続詞には要注意です。

・それならば
・それにもかかわらず
・それなのに
・そうは言っても
・それはさておき
・それはそうと
・しかしながら
・~ということは

長い接続詞を使うと一見文章が固くなり、説得力のある文に見えがちですが、採点者からすると無駄が多く読みにくいと感じます。

小論文は基本的には短文でつないでいくのが読みやすく、印象の良いものになるので、長い接続詞は避けるようにしましょう。

小論文で使える接続詞

では次に、小論文で使える正しい接続詞を解説します。

一口に接続詞といっても数が多いので、8つの分野に分けて解説します。

この分野の名前は覚えなくて大丈夫です。

・順接
・逆説
・説明
・並立
・添加
・対比
・選択
・転換

では上から順番に解説していきます。

順接の接続詞

順接とは「前の内容が原因・理由となり、あとの内容が結果・結論となることを示す」という意味です。

例文
練習で無理をした。そのため怪我をした。

・そして
・よって
・したがって
・それから
・すると
・そこで
・そのため

順接の接続詞は文章中で本当によく使います。

正しい表現を覚えておきましょう。

逆説の接続詞

逆説とは「前の内容から予想される結果とは逆の結果になることを示す」という意味です。

例文
実に条件のいい話である。だが断る。

・しかし
・だが
・ところが

逆説は「しかし」を使えば、失敗はないので覚えておきましょう。

説明の接続詞

説明は「前の内容についての説明を述べる」という意味です。

例文
寝坊した。なぜなら昨日寝るのが遅かったからだ。

・なぜなら
・つまり
・例えば
・なお
・もっとも
・そのため

並立の接続詞

並列とは「前の内容に後の内容を続ける」という意味です。

例文
今年の夏は例年よりも暑い。また、降水量も例年より多い。

・また
・かつ
・および
・ならびに

添加の接続詞

添加とは「前の内容に後の内容を付け加える」という意味です。

例文
雨が降ってきた。そのうえ、風も強くなってきた。

・さらに
・そのうえ
・それから
・しかも
・加えて
・それに

対比の接続詞

対比とは「前の内容と後の内容を比べる」という意味です。

例文
数学の成績が下がった。反対に国語の成績は上がった。

・一方
・他方
・反対に
・逆に

選択の接続詞

選択とは「前の内容と後の内容を選択する」という意味です。

例文
徒歩または公共の交通機関でお越しください。

・または
・それとも
・もしくは
・あるいは

転換の接続詞

転換とは「前の内容と話題・状況を変える」という意味です。

例文
お久しぶりです。ところで弟さんは元気ですか。

・ところで
・さて
・では

これを覚えればOK!な接続詞

さくら

あの、大事なのは分かったんですけど…こんなにたくさん覚えられませんよ!

新堂ハイク

そう言うと思って各項目ごとに「これを覚えておけば大丈夫」という接続詞をまとめておいたよ!

・順接→そしてよって
・逆説→しかし
・説明→なぜなら例えば
・並立→また
・添加→さらに
・対比→一方反対に
・選択→または
・転換→ところで

ただ、文脈によって使う接続詞も変わってくるので、上記の接続詞だけで小論文を乗り切れるわけではないので注意してください。

小論文の接続詞のポイント

小論文の接続詞のポイント

小論文は接続詞によって読みやすさが変わる!

・使うべきではない接続詞
 ・口語表現に近い接続詞
 ・長い接続詞

・使える接続詞
 ・順接→そしてよって
 ・逆説→しかし
 ・説明→なぜなら例えば
 ・並立→また
 ・添加→さらに
 ・対比→一方反対に
 ・選択→または
 ・転換→ところで
 

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新堂ハイク

以上で本記事は終了です!

さくら

最後までご覧いただきありがとうございました!