こんにちは!
国語教師の新堂ハイクです!
小論文が時間内に書き終わらない…。
具体的な時間配分が知りたい!
このような疑問を解決するために、小論文の具体的な時間配分と書き方についてまとめました!
入試小論文には制限時間があります。
時間内に書き終わらなければ、内容にかかわらず得点は大きく下がり合格からは遠のいてしまいます。
これから紹介する具体的な時間配分を使えば、時間内に書き終えられなかったということがなくなりますので、ぜひ参考にしてください。
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
小論文の書き方の手順と時間配分のコツ
800字/60分の小論文が時間内に全然終わりません…。
小論文を書こうと思ってもなかなか考えがまとまらず、書き始めても途中で何を書いているのか分からなくなって制限時間を過ぎてしまった…。
という経験がある人も多いのではないでしょうか。
実は小論文には書き方の手順があり、時間配分のコツがあるんです。
それがこちらです。
問題を分析する(5~10分)
↓
構成をつくる(15~20分)
↓
解答用紙に清書する(20~30分)
↓
見直しをする(5~10分)
※()内の時間は800字/60分の時間の目安です。
この手順と時間配分にしたがって書けば、時間内に終わらないというようなことはなくなります!
では上から順番に解説します!
問題を分析する(5~10分)
問題をササっと読んですぐに書き始めていませんか?
でもすぐ書き始めないと時間なくなるし…。
小論文でいきなり解答用紙に書き始めるのは絶対にNGだよ!
いきなり解答用紙に書き始めては、論理的な文章は書けません。
まずは落ち着いて問題を分析します。
目安としては5分~10分程度が良いです。
(課題文が長文の場合は、もう少し多めに時間を取ってもかまいません。)
・何を問われているのか
・どう答えればいいのか
特にこの2点に注目しましょう。
小論文の基本的な出題形式は5パターンあり、形式によって答え方が違ってきます。
・テーマ型
・課題文読解型
・資料分析型
・要約型
・志望理由型
例えば課題文読解型なら、まず与えられた文章を読み込んで筆者の考えを理解しなければなりません。
資料分析型も、グラフやデータから読み取れることをまとめる必要があります。
また、シンプルな1行2行のテーマ型の問題文でも答え方に違いがあります。
例題
「SNSの実名制導入」について、
・自分の意見を述べなさい
・賛成反対の立場を決めて論じなさい
・問題点と解決策をあげなさい
・自分の体験談をもとに論じなさい
問題点をあげなければならないのに、賛成や反対の意見を述べていたら最初から間違うことになります。
また、「自分の体験談をもとに」という条件を見落として、体験談を入れていなかったら、大幅な減点となります。
繰り返しますが、まずは落ち着いて
・何を問われているのか
・どう答えればいいのか
を整理しましょう。
これは小論文の採点基準にも関わることなので、慎重に考えていきましょう。
構成をつくる(15~20分)
答え方が分かってもまだ書き始めてはいけませんよ!
次は小論文の設計図となる、構成を作りましょう。
設計図もなしに家を建て始める建築会社はありませんよね。
もし設計図もなしに始めると、途中で寸法が合わなくなったり、材料が足りなくなったりしてしっかりとした家は完成しません。
これは小論文でも同じことが言えて、「構成」がないと途中で意見がブレたり、字数が足りなくなってしまい、得点の高い小論文は書けません。
構成にしっかりと時間をかければ、迷うことなく書き進めることができます。
・問題提起(序論)
↓
・原因分析(本論)
↓
・解決策(結論)
小論文の基本的な構成の仕方は、上記の3段落構成です。
ここでしっかりと自分のオリジナリティあふれるアイディアを考えて、それをどう文章にしていくかを決めましょう。
小論文の構成の方法や、構成メモの作り方を具体的に解説している記事もあります!
4分程度で読めるのでぜひご覧ください👇
構成メモは制限時間の1/4~1/3の時間をかけるのが望ましいです。
この段階でほとんど書くことは決めてしまうので、できるだけ細かく構成を考えるようにしてください。
解答用紙に清書する(20~30分)
ここまで来てはじめて解答用紙に書き始めます。
構成を書いたメモをもとに、実際に解答用紙に論述してしく時間は20分~30分程度が目安です。
60分のうちの20分~30分しか書かないんですね!
60分ずっと書いてました…。
そうなんです!
800字/60分の小論文でも実際に書く時間は、半分程度なんです!
一般的に400字の原稿用紙を埋めるのにかかる時間は、10分程度といわれています。
書くことが決まってさえいれば、800字を埋めるのは20分もあれば可能なのです。
この段階では、
・大きく濃い丁寧な字
・文体の統一
・原稿用紙の使い方
・書き言葉と話し言葉
・一文を短くする
など、内容の部分より形式の部分に気を付けましょう。
特に字の読みやすさは、評価基準にある場合が多いので早くても丁寧な字を心がけましょう。
小論文で使うべき言葉や、原稿用紙のルールについて解説した記事もあります。
4分程度で読めるので是非ご覧ください👇
また、小論文は最初の書き出しが一番難しいといっても過言ではありません。
スムーズに書く出すためには「書き出しのパターン」を覚えておくことが大切です。
「小論文の書き出し」についてさらに詳しく解説した記事もありますのでぜひご覧ください👇
見直しをする(5~10分)
見直しの時間はちょっとでもいいので必ず取ろう!
800字などの長文を書いているとどこかで間違える可能性が高いので、ケアレスミスによる減点を防ぐためにも必ず見直しの時間は取りましょう。
・誤字脱字がないか
・接続詞の間違いがないか
・前後の文脈は正しいか
・長すぎる一文はないか
800字なら5分残っていれば、最初から最後まで自分の解答を一読することができるので、上記の内容に注目して間違いや違和感を探しましょう。
最後の一秒まで気を抜いてはいけません!
制限時間別の時間配分
800字/60分はスタンダードな制限時間と文字数ですが、その他の場合の時間配分の目安をまとめておきます。
時間 | 分析 | 構成 | 清書 | 見直し |
30分 | 5分 | 5~10分 | 10~15分 | 5分 |
60分 | 5~10分 | 15~20分 | 20~30分 | 5~10分 |
90分 | 5~15分 | 20~30分 | 30~40分 | 5~10分 |
120分 | 10~15分 | 25~30分 | 40~60分 | 15~20分 |
書き方の手順と時間配分のコツは以上になります。
合格には時間配分がカギ!
時間配分の目安をおさらいします。
問題を分析する(5~10分)
↓
構成をつくる(15~20分)
↓
解答用紙に清書する(20~30分)
↓
見直しをする(5~10分)
まずはしっかりと問題文を読み、構成を練りましょう。
解答用紙に書くのは構成が完全に固まってからです。
解答用紙に書くときは丁寧な字で濃く書いていき、最後に見直しをするのも忘れてはいけません。
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