大学受験

【大学受験生の勉強時間は?】現役高校教師が徹底解説!

新堂ハイク

こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!

受験生の勉強時間ってどのくらい?

結論から言うと、高校3年生で平日3~4時間・休日5~6時間直前期は平日5~6時間・休日9~10時間勉強しているという人が最も多いです。

現在私立高校で教師をしている僕自身は、受験生の時は1日17時間勉強していました。

1日17時間勉強して国立大に受かった僕の話はこちら

もちろん勉強時間は人によりますが、全国の受験生がどれくらい勉強しているかは気になりますよね。

このページの内容

高1~高3の平均勉強時間

国公立志望と私立志望の平均勉強時間

難関大合格者の平均勉強時間

具体的な勉強計画と長時間勉強のコツ

新堂ハイク

上記の内容を徹底解説するので、ぜひ最後までご覧ください!

著者 新堂ハイク 29歳

・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任)
・難関大受験、小論文指導実績500人以上
・教育メディア運営6年(月間10万PV)
・執筆300記事以上、掲載企業50社以上

実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!

高校1年~2年生の勉強時間

はじめに、受験を意識しだす前の高校1年生~2年生の平均勉強時間「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」(第2回)のデータを元に解説します。

学校外での勉強(自宅・塾)で、平日・休日を分けていない大まかな勉強時間ですのであくまで参考までにしてください。

高校1年生の平均勉強時間

子どもの生活と学びに関する親子調査2016」によると、高校1年生の平均勉強時間は95.0分(1時間35分)です。

ただ、これはあくまで全国の高校1年生の平均なので、理想としてはもう少し勉強した方が良いです。

高校1年生の理想の勉強時間

平日1~2時間

休日3~4時間

高校1年生で学習する範囲は受験の基礎となるものが多く、高1で基礎固めがしっかりできると高2の学習がスムーズに進みます。

特に、英単語や数学の公式など主要教科の必須事項を中心に学習しましょう。

高校2年生の平均勉強時間

子どもの生活と学びに関する親子調査2016」によると、高校2年生の平均勉強時間は93.7分(約1時間33分)です。

高校2年生は中だるみしやすい時期ということもあって、高1よりも平均勉強時間が少なくなっています。

ここで気を引き締めて勉強できるかどうか、が運命の分かれ目になります。

高校2年生の理想の勉強時間

平日2~3時間

休日4時間以上

高校2年生で文理選択や受験科目の決定をするので、本格的な受験勉強の準備期間に入ります。

ここでは高1に引き続き基礎固めはもちろんのこと、長時間勉強するための学習習慣をつけることが大切です。

受験生になったら長時間勉強できるようになるわけではないので、受験生になる前の習慣づけを行いましょう。

高校1年~2年生の平均勉強時間

・高校1年生の平均勉強時間 95.0分(1時間35分)

・高校2年生の平均勉強時間 93.7分(約1時間33分)

高校3年生の勉強時間

こちらも「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」によると、高校3年生の平均勉強時間は170.3分(約2時間50分)です。

受験生になると、全国平均でも3時間近く勉強するという結果になっています。

ここからさらに詳しく、高校3年生の期間別での勉強時間を「全国大学生活協同組合連合会」のアンケート結果をもとに解説します。

高3の6月~10月ごろの勉強時間

平日の勉強時間割合
3~4時間40%
1~2時間30%
5~6時間18%

平日の勉強時間は、3~4時間と答えた人の割合が一番多いことが分かります。

平日は学校があり睡眠時間を削るのは健康に悪影響なので、これくらいの時間がベストだといえます。

休日の勉強時間割合
5~6時間23%
3~4時間20%
7~8時間18%

休日の勉強時間は、5~6時間と答えた人の割合が一番多いことが分かります。

この時期でも休日に9時間以上勉強している人は、全体の23%(約4分の1)もいるので、高3になると受験勉強の意識が高まることが分かります。

特に夏休みには1日10時間以上勉強するのが理想です。

高3の12月~2月ごろの勉強時間

平日の勉強時間割合
5~6時間30%
3~4時間26%
1~2時間16%

直前期の勉強時間は、平日でも5~6時間という人の割合が最も多いです。

入試前になると自由登校になる学校もあるので、平日でも9時間以上勉強する人の割合が11%にまで増えています。

休日の勉強時間割合
9~10時間22%
7~8時間21%
5~6時間15%

直前期の休日の勉強時間は、9~10時間という人の割合が最も多いです。

9時間以上勉強する人の割合は38%と、多くの受験生が休日に長時間勉強していることが分かります。

やはり入試前には休日に長時間勉強する受験生が増えていますので、早いうちから長時間勉強する習慣をつけておくことが大切ですね。

高校3年生の勉強時間

・高校3年生の全国平均 170.3分(約2時間50分)

・6月~10月 平日3~4時間・休日5~6時間

・12月~2月 平日5~6時間・休日9~10時間

国公立志望と私立志望の勉強時間

受験科目数が異なる国公立大学と私立大学でも、勉強時間は違ってきます。

国公立大学年間3,000時間以上
私立大学年間2,000時間以上

あくまでも目安ですので、参考程度にしてください。

難関大学合格者の平均勉強時間

ベネッセが行った「高校生活と進路に関する調査2018」では、進学先の偏差値別の平均勉強時間のデータが公開されています。

偏差値65以上の難関大学(国公立・私立含む)志望者の、1日の平均勉強時間に注目するとこのようになります。

学年学校の課題の勉強時間
高156.9分
高257.8分
高355.1分
学年自主学習の勉強時間
高137.6分
高245.4分
高3129.6分
学年学習塾の勉強時間
高113.0分
高224.2分
高370.0分

難関大へ進学した受験生は、学校の課題と自主学習を合わせて平均1日3時間以上は勉強しています。

学校の課題に取り組む時間は、偏差値による差がほとんどありません

偏差値が上がるほど自主的な勉強時間で差がつくということが分かります。

難関大に合格するための受験勉強においては、学校の課題<自主勉強ということですね。

大学受験生はどんな勉強をしていた?

さくら

受験生の勉強時間はだいたいわかりましたが、みんなどんな勉強をしていたのか気になります。

新堂ハイク

ここでは、受験生がどの時期にどんな勉強をしていたのかを解説します!

高校3年生の期間別での具体的な勉強内容を「全国大学生活協同組合連合会」のアンケート結果をもとに解説します。

高校3年生の4~6月の勉強内容

勉強内容割合
単語・熟語を覚える63%
予習・復習・課題をこなす57%
授業をしっかり聞く38%

高校3年生の序盤戦は、「単語・熟語を覚える」という勉強をしていた受験生が最も多いことが分かります。

またこの時点では大学受験の全範囲を終えていない高校が多いので、課題や授業の勉強をしている受験生も多いですね。

過去問を解いている受験生は全体で14%と、この時点では少ないことが分かります。

さくら

3年生の序盤戦は、基礎・授業が中心なんですね!

高校3年生の7~9月の勉強内容

勉強内容割合
単語・熟語を覚える55%
予習・復習・課題をこなす47%
文法・長文の問題をたくさん解く41%

7月~9月の夏休みをはさんだ期間で見ても、「単語・熟語を覚える」という勉強法が最も割合が高いです。

「文法・長文の問題をたくさん解く」という内容が表すように、基礎から実践の勉強へ移り変わる時期であることも分かります。

過去問や問題集を解く受験生も増えてきているので、全体的に実践重視の勉強に変わっています。

新堂ハイク

基礎を叩き込んだり、苦手科目を克服したりと、夏休みの使い方が明暗を分ける時期ですね。

高校3年生の10~12月の勉強内容

勉強内容割合
センターの過去問を解く53%
単語・熟語を覚える44%
文法・長文の問題をたくさん解く41%
赤本を解く41%

直前期になると「センター試験(現大学入学共通テスト)の過去問を解く」人が多くを占めます。

赤本とは大学別の過去問のことで、私立入試や国立大学二次試験に備えて問題演習する受験生が増えてきています。

➡失敗しない過去問の効率的な使い方を徹底解説!

この時期になっても英語の勉強が上位に来ていることを考えると、大学入試における英語の重要性が分かりますね。

新堂ハイク

この時期は平日5~6時間・休日9~10時間がっつり問題演習して、実力を最大限に高めよう!

高校3年生の勉強内容

・4~6月は基礎・授業中心

・7~9月は基礎から実践

・10~12月は過去問演習

長時間勉強する方法5選

さくら

1日に9~10時間なんて勉強できません!

新堂ハイク

長時間勉強するためのコツを、1日17時間勉強を3ヶ月続けた僕が徹底解説します!

長時間勉強する方法5選

・生活リズムを整える

・休憩をうまく使う

・勉強場所をこまめに変える

・具体的な計画と目標を決める

・量をこなして質を上げる

生活リズムを整える

さくら

生活リズムを整えることと、長時間勉強することって関係あるんですか?

新堂ハイク

関係大ありです!

健康だからこそ、長い時間勉強することができるんです!

生活リズムを整えるポイント

・睡眠時間をしっかりと確保する

・朝型の生活リズムにする

・徹夜での勉強はしない

まず受験生にとって大切なのが睡眠時間で、ここを削ってまで勉強してはいけません

受験生の理想の睡眠時間は、6時間~7時間半です。

さくら

いつも寝る時間が遅くて、なかなか寝付けません…。

という人は以下の方法を試してください。

就寝3時間前に食事を済ませる

就寝1時間~1時間半前に風呂に入る

就寝30分前はスマホを見ずに暗記

朝やることを決めて準備しておく

目覚ましにスヌーズをかけない

また、入試は基本的に午前中に行われるので、朝型の生活リズムにしておくことも大切です。

朝早く起きて勉強することによって1日の勉強時間が増えますし、夜寝つきやすくなり、健康な生活リズムをおくることができます。

長時間勉強したいからと言って、くれぐれも徹夜の勉強だけはしないでください

最悪の場合、長期的に体調を崩して受験勉強どころではなくなるかもしれません。

新堂ハイク

「体調を崩さないこと」が受験生にとっては最大のミッションです!

\参考ページはこちら!/

休憩をうまく使う

10時間以上勉強するとなると、休憩の取り方がポイントになります。

コツとしては疲れ切ってから休憩するのではなく、疲れを少しでも感じたら休憩することです。

また、だらだら休憩するのではなく10分~15分程度で気持ちを切り替えて、勉強に戻ることができる休憩の方法が理想です。

・動画を見る
・音楽を聴く
・ゲームをする
・SNSを見る

これらはいつまでも際限なく続けてしまうので、勉強の合間の休憩としてはおすすめできません。

・散歩
・筋トレ
・ストレッチ
・甘い食べ物、飲み物
・仮眠

とくに僕自身としては「仮眠」をうまく使うことで、17時間以上勉強することができました。

全国大学生活協同組合連合会」のアンケート結果でも、受験期のリフレッシュ方法の最上位は「睡眠」でした。

ただし、寝すぎると夜眠れなくなって生活リズムを狂わせることになるので、長くても1時間程度にしましょう。

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勉強場所をこまめに変える

同じところからずっと動かずに長時間勉強するのは難しいので、場所をこまめに変えて集中力をリセットしましょう。

自宅の勉強場所

・自分の部屋の勉強机

・リビングの机

・トイレ

・洗面所

・他の部屋

自宅以外の勉強場所

・カフェ

・塾の自習室

・公園

・友達の家

・図書館

また、スキマ時間を有効活用すれば、1日の学習時間を増やすことも可能です。

スキマ時間とは1日のうちに3分~10分程度ある「勉強する余裕のある時間」です。

パナソニック株式会社が調査した結果では、現代人のスキマ時間は1日に平均1時間9分もあるそうです。

このスキマ時間を半分でも勉強に充てることができたら、

1週間で245分(約4時間)

1ヶ月で1050分(約17.5時間)

かなりの時間を勉強に回すことができます。

日常で使えるスキマ時間

・登下校中
・休み時間
・授業が始まって先生が来る間
・朝食、昼食の時間
・トイレ中
・風呂の中
・歯磨き中

\参考ページはこちら!/

具体的な計画と目標を決める

「計画」と「目標」の二つを具体的に決めることが、長時間勉強するために重要です。

具体的な計画・目標の設定の仕方として、3つの目標を決めることをおすすめします。

長期目標

・1ヶ月~3ヶ月単位の目標
「参考書・問題集を何冊終わらせる」「数学のこの単元を完璧にする」など時間のかかる目標を設定します。

「1ヶ月後に自分がどうなっているか」という未来の自分の姿を明確にしましょう。

中期目標

・1週間単位の目標
これをメインの目標として設定します。定期テスト等であれば、テスト科目を何曜日に勉強するかなど具体的に日にちを振り分けていきます。

これは細かく何度も修正していきます。
予定通りに行くことはほぼないので、必ず予備日を作るようにしてください。

短期目標

・1日単位の目標
ここが1番大事です。
「何時から何時まで〇〇問題集の何ページから何ページまでやる」というようにできるだけ細かく決めてください。

ここで大切なのは余裕をもってクリアできる」計画や目標にすることです。

無理やり詰め込んだ計画や目標を立ててしまうと、達成できなかった時の自信の喪失につながります。

自信を失うと勉強に対するモチベーションが低下するので、さらに勉強ができなくなる負の連鎖に陥ります。

余裕を持つためには計画の「予備日」を作ることをおすすめします。

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量をこなして質を上げる

さくら

勉強は量と質どっちが大切ですか?

新堂ハイク

結論、量をこなさなければ質は上がりません!

「勉強の質にこだわりたい」「たくさん勉強しても質が悪ければ無意味」などという受験生がいますが、結局のところ量をこなして、自分に合った勉強の方法を追求し続けなければ勉強の質は上がりません

ただし、闇雲に問題集を解いても質は上がりません。

常に「このやり方で自分は覚えられるのか」「前と違うやり方でやってみてはどうか」と試行錯誤することが大切です。

量をこなして、自分の勉強の質にこだわるなら「勉強の記録」もおすすめです。

タイムラプス勉強法」という新時代の勉強法があり、成績を向上させるための様々なメリットが得られるので、気になる人は以下のページを読んで参考にしてください。

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まとめ

大学受験生の勉強時間

〇高校1年生の平均勉強時間 95.0分(1時間35分)

〇高校2年生の平均勉強時間 93.7分(約1時間33分)

〇高校3年生の全国平均 170.3分(約2時間50分)

 ・6月~10月 平日3~4時間・休日5~6時間

 ・12月~2月 平日5~6時間・休日9~10時間

〇高校3年生の勉強内容

 ・4~6月は基礎・授業中心

 ・7~9月は基礎から実践

 ・10~12月は過去問演習

〇長時間勉強する方法
 ・生活リズムを整える
 ・休憩をうまく使う
 ・勉強場所をこまめに変える
 ・具体的な計画と目標を決める
 ・量をこなして質を上げる

新堂ハイク

以上で本記事は終了です!

さくら

最後までご覧いただきありがとうございました!