こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!
受験生の睡眠時間はどれくらい?
結論から言うと、人によりますが平均で6時間~7時間半が理想です。
受験生だからと言って睡眠時間を削ってまで勉強するのはNGで、適切な睡眠時間をとる人が合格に近づきます。
僕自身受験生の時は1日17時間勉強しましたが、睡眠時間は6時間は確保していました。
勉強時間と睡眠時間のバランスというものは、受験生の悩みの種であり、僕もよく生徒から相談を受けます。
・難関大に受かる人は寝る間も惜しんで勉強してる?
・勉強時間を増やすには寝る時間を削るしかない?
・夜型だから睡眠は短くても大丈夫?
このような疑問を解決しますので、ぜひ最後までご覧ください!
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
勉強と睡眠の関係
勉強と睡眠は、切っても切り離せない密接な関係にあります。
大学受験に合格するためには、勉強時間と睡眠時間のどちらも十分でないと成功しません。
では最初に勉強と睡眠の関係について解説して、「勉強においてどれだけ睡眠が大切か」ということを伝えたいと思います。
・睡眠はセーブと回復
・睡眠不足のデメリット
・徹夜での勉強は絶対にNG
では上から順番に解説していきます。
睡眠はセーブと回復
まず勉強における睡眠の役割は、記憶の整理と定着にあります。
人間が1日のうちに体験したことは、睡眠時に整理され記憶として定着します。
ゲームで言うところのセーブ機能が睡眠になるわけです。
せっかく頑張って暗記した単語も、睡眠不足だと忘れやすくなってしまいます。
また、睡眠の本来の役割である体力の回復も重要で、万全の体調だからこそ受験勉強に専念できるというものです。
睡眠不足のデメリット
睡眠不足には先に説明した、記憶が定着しにくくなったり、体調が回復しにくくなる以外にもデメリットがあります。
・集中力、思考力の低下
・免疫力の低下による体調不良
・太りやすくなる
・肌荒れ
・老化の促進
・ネガティブ思考、自信喪失
もちろん寝れば寝るだけ良くなるかと言うと、そうではありませんが、睡眠時間が不足することによって起こるデメリットはかなり大きいです。
確かに眠かったら勉強どころじゃないかも…。
徹夜での勉強は絶対にNG
明日はテストだから徹夜で勉強するぞ!
うおおおおおお!
はい。これは完全にNGです!
俗にいう“一夜漬け”というものは本当におすすめしません。
繰り返しになりますが、人間は睡眠によって覚えたことを定着させます。
徹夜(オール)で勉強という響きはかっこいいものがあってやってみたくなる気持ちも分かりますが、睡眠がとれない時点で意味がありません。
受験生の理想の睡眠時間は?
前述の通り受験生になったからと言って、睡眠時間を削って勉強するのはNGなので高校生の平均的な睡眠時間を基準にするのがベストです。
6時間~7時間半
これくらいの睡眠時間は取っていれば記憶も定着しやすく、体調が崩れることもありません。
また人間は1時間半ごとに目覚めやすくなるので、6時間か7時間半のどちらかに合わせるのが良いでしょう。
逆に休日に10時間以上ダラダラ寝ている受験生は、睡眠時間をしっかり勉強に使いましょう!
高校生の平均睡眠時間
下の表は高校生年代の平均起床時刻です。
2006年 | 2011年 | |
15~19歳 | 7時01分 | 6時54分 |
高校生 | 6時43分 | 6時36分 |
下の表は高校生年代の平均就寝時刻です。
2006年 | 2011年 | |
15~19歳 | 23時58分 | 23時48分 |
高校生 | 23時50分 | 23時42分 |
日本の高校生の平均睡眠時間は「6時間54分」です。
全国大学生活協同組合連合会のアンケート結果を見ると、受験期に平日でも休日でも10時間以上勉強している人は10%程度であることが分かります。
全国大学生活協同組合連合会より引用
このことからも、睡眠時間を削って勉強している受験生はほとんどいないということが分かります。
睡眠時間5時間以下は危険
昭和の時代には「4当5落」という言葉があったそうです。
これは「5時間も睡眠時間に使っていたら大学に落ちる、受かる受験生は4時間睡眠で勉強する」という意味なのですが、なかなか根性論全開の全く根拠のない話ですね(笑)
4時間睡眠どころか、5時間睡眠も危険です。
5時間睡眠が数日間続くと、酩酊状態(お酒に酔ってフラフラした状態)と同レベルにまで思考力や記憶力が落ちます。
でも、ショートスリーパーっていう人たちは4時間睡眠とかで活動してるけど大丈夫なの?
ショートスリーパーは体質なので問題ありません。
ただショートスリーパーの人はかなり少ないので、自分が5時間睡眠できついと感じたらしっかり6時間以上寝るようにしましょう。
➡【受験生の体調管理】万全で本番を迎える方法を現役教師が徹底解説!
睡眠時間は固定する
就寝時間と起床時間は固定して、自分の生活リズムを作るのが理想の睡眠時間をとるための秘訣です。
大学受験は試験本番にコンディションのピークを持って行かなければならないので、最低でも高3の秋ごろには夜更かしなどの習慣をやめて、就寝時間を固定するようにしましょう。
その時、24時までには就寝するのがベストです。
23時就寝→6時起床(7時間睡眠)
深夜1時就寝→7時半起床(6時間半睡眠)
なぜなら、受験生は朝型の生活リズムにしていかなければならないからです。
私は夜の方が勉強がはかどるんですけど、朝方にしなければいけませんか?
もちろん人によりますが、受験生は圧倒的に朝型の方がメリットがあります!
受験生は朝型になるべき理由
受験生は朝型の生活リズムに変えていく方が、大学受験において大きなメリットがあります。
もちろん睡眠時間は6時間~7時間半をキープしたままですよ。
ここでは朝型の生活リズムのメリットや方法などを解説します。
・朝に勉強するメリット
・良質な睡眠と早起きのコツ
・仮眠を上手く使って集中力up!
では上から順番に解説していきます。
朝に勉強するメリット
朝は1日のうちで最も集中力を高く維持できる「勉強のゴールデンタイム」です。
そんな朝に勉強するメリットは以下の通りです。
1.脳が一番整理されている
2.入試本番に頭が働くようになる
3.急な予定に左右されない
4.勉強時間が増える
特に2つ目の「入試本番に頭が働くようになる」が朝型の生活リズムのメリットです。
入学試験を夜に実施している大学は無いので、勉強せずとも朝型の生活習慣にしておくことは入試本番で実力を100%発揮するために絶対不可欠です。
朝に勉強するメリットについてもっと詳しく知りたい方はこちら👇
良質な睡眠と早起きのコツ
朝型の生活リズムに変えていくためには、「良質な睡眠」と「早起き」の2つが欠かせません。
良質な睡眠をとるコツ
「良質な睡眠をとるコツ」は以下の通りです。
・就寝3時間前に食事を済ませる
・就寝1時間~1時間半前に風呂に入る
・就寝30分前はスマホを見ずに暗記
・朝やることを決めて準備しておく
・目覚ましにスヌーズをかけない
・最低でも6時間は睡眠する
特に大切なのは、就寝前に必ず風呂に入って身体を温めることと、寝る前のスマホをやめて暗記にまわすことです。
寝る前の30分は暗記のゴールデンタイムです!
早起きのコツ
朝目覚めた後にスムーズに勉強を始められるような「スッキリ目覚めるコツ」は以下の通りです。
・とにかく布団から出る
・日光を浴びる
・コップ一杯の水を飲む
・軽くストレッチする
・カンタンな勉強から始める
理想は自然光でスッキリ目が覚めることですが、一番ハードルが高いのが布団から出ることです。
強い意志をもって朝型の生活リズムにするという覚悟を決めて、布団から脱出しましょう!
早起きのコツについてもっと詳しく知りたい方はこちら👇
仮眠を上手く使って集中力up!
仮眠や昼寝は正しい方法で取り組めば集中力をアップさせるというのは、科学的に証明されています。
昼寝(仮眠)を取り入れている企業
・Google
・Apple
・Microsoft
・Nike
・Uber
世界をリードする超有名企業も仮眠を取り入れています。
さらにNASAの研究結果によると昼に26分の仮眠を取った結果、認知能力が34%上昇し、注意力も54%上がったといいます。
ただし、昼寝をするときは15時までにするようにしましょう。それ以降だと夜の睡眠に影響が出るのでオススメできません。
まとめ
〇受験勉強と睡眠時間はバランスが大切
・睡眠の役割はセーブと回復
・睡眠不足は受験勉強の大敵
・徹夜で勉強は絶対にNG
〇高校生の睡眠時間は平均6時間45分
・睡眠時間5時間以下は危険!
・受験生は朝方の生活リズムに!
〇受験生が朝型になるべき理由
・朝勉強するメリットが多数
・早起きは良質な睡眠から
・仮眠をとって集中力up
以上で本記事は終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました!