こんにちは!
私立高校で教員をしている新堂ハイクです!
あなたは暗記が苦手ですか?
「テストで覚えたはずのところがなかなか出てこない」
「同じような人名や年号がこんがらがって覚えてしまう」
このような悩みを抱えている学生の方は多いと思います。
学校教育におけるテストは「暗記」の側面が非常に大きく、意味を理解していなくても言葉を理解していれば高得点をとれるものばかりです。
その教育の是非はともかく、勉強において暗記ができるに越したことはありません。
今回は全ての勉強の基礎となる暗記について、覚えたことを確実に忘れないようにする方法を5つ紹介したいと思います!
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著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
確実に覚えるための暗記の方法5選
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大学受験は最難関校を除けば暗記で乗り切ることが可能です!
自分に合った暗記法を見つけて、志望校にサクッと合格しましょう!
寝る前の10分と起きた後の10分で覚える!
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暗記を行うベストなタイミングは寝る前の10分と起きた後の10分です。
これについて解説します。
寝る前の10分が暗記に最適な理由
「人間は寝ているときに記憶を定着させる」ことは大学や国の研究機関が明らかにしている事実です。
つまり、「ゲーム」で言うところの「セーブ」を人間は睡眠によって行っています。
さらに、寝る前に近ければ近いほど記憶の定着率が良いということも分かっています。
なので、寝る前の時間というのは暗記に最適なのです。
起きてからの10分に復習をすることにより効果倍増!
完全記憶能力を持った人でない限り、たった一度ですべてを暗記することは不可能です。
暗記と復習は必ずセットで行いましょう。
人間は睡眠時に記憶の定着とともに、記憶の整理を行うことも分かっています。
朝起きた時の整理された頭で、もう一度夜の復習をすることで記憶の定着率を格段にアップすることができます。
なので、必ず夜と同じものをセットで復習しましょう。
睡眠は6時間以上!
記憶の定着には6時間~7時間の睡眠が必要と言われています。
「寝ずに勉強する」は前時代的な間違ったやり方です。
どれだけゲームを進めても「セーブ」しなければ意味がないのと同じで、勉強したら必ず6時間以上睡眠をとらなければ意味がありません。
見て覚える単語帳などがおすすめ
寝る前や起きた後に、すぐに確認できる英単語などの単語帳がおすすめです!
書いて覚えるタイプの人もいると思いますが、起きた後にすぐノートを広げて書くのは難しいと思います。
寝る前は書く、起きてからは見るなど暗記の仕方を使い分ける方法もおすすめです。
寝る前のスマホは睡眠の質を大きく落としてしまうので、寝る前の暗記はスマホアプリなどではなく紙のものがおすすめです。
何度も目に付く場所に紙を張る
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「犬上御田鍬」のことは忘れても、「織田信長」のことを知らない日本人はいませんよね。
どちらも日本史上の重要人物です。
なぜ「織田信長」のことは忘れないのか。
これには本人のインパクトよりも重要な理由があるのです。
そしてそれは人間の記憶の定着の仕方に関係します。
エビングハウス忘却曲線
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上の図は「エビングハウス忘却曲線」と呼ばれるものです。
図の黒い曲線は復習しなかった場合の記憶の定着率を表しています。
赤い曲線は復習した場合の記憶の定着率を表しています。
このように適切なタイミングで復習することで記憶は定着していくことが分かります。
「織田信長」を扱ったCMやドラマは日本にごまんとあります。
何度も目に耳にすることにより、われわれ日本人は「織田信長」を今後忘れることのない「長期記憶」へと昇華していったのです。
適切なタイミングで復習するには
何度も目に耳にすることが、記憶を長く保存しておく方法であるとわかったと思います。
ただ、大学受験は覚えることが非常に多いです。
教科書やノートを何度も復習していたら、なかなか前に進めませんよね。
ここでオススメの方法が、家のいたるところに覚えたいことを紙に書いて張る方法です。
トイレや、洗面所、廊下や玄関、脱衣所など必ず一日一回は利用する場所に暗記したいことを紙に書いて張り、見たらそれを声に出して言いましょう。
声に出すことによって、耳でも覚えることができるので必ず声に出しましょう。
この方法は少し家族に迷惑をかけてしまいますが、それだけ受験に本気だということを、姿勢で示せるので家族が味方になってくれる可能性も高いです。
空腹時には暗記力が高まる!
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お腹が空いた時は暗記のチャンスです。
実は人間は空腹時に集中力が高まり、暗記しやすくなるという実験結果が出ています。
これについて解説します!
空腹時には集中力が高まる
空腹時(飢餓状態)は人間にとって命の危機にさらされている状態ですよね。
ちょっと大げさですが人間の体はこのような状態になると、生きるためにさまざまな機能がONになるのです。
具体的には、集中力と緊張感が高まり、脳がフル回転の状態になります。
太古の昔、狩猟で生活を送っていた時代には「獲物が取れない」=「餓死」だったわけで、その遺伝子が今も残っているということです。
逆に満腹の時は集中力がなくなるかも。
5時間目とかめっちゃ眠いし・・・。
このように、「お腹が減って来たな」と思ったら、暗記のチャンスです!
そもそもお腹が減ったら、計算や読解などの頭を使う勉強はしんどいですよね。
なので、すぐご飯を食べずに、食事前に10分程暗記タイムにしてみるくらいがちょうどいいかもしれません。
水分をとることは空腹時の集中力を落とさずに、少し空腹感を和らげてくれるので、おすすめです。
覚えたことを人に教える
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4つめにしてこれが最強の暗記方法です。
なぜこれが最強の暗記方法なのかというと、ただ単に知識の定着だけでなく、記憶力そのものが良くなるからなんです。
人に教えることの効果
これは暗記法というよりもむしろ勉強法のカテゴリに入る内容かもしれません。
この「人に教える」ことのメリットとしては、
・分かったつもりをなくすことができる
・人に説明するために、筋道を立てて考える癖がつく
です。
分かったつもりをなくす
理解したかどうかは人に説明できるかどうかで分かります。
英単語や漢字は言葉を覚えるだけでいいですが、数学の公式や歴史上の出来事は「なぜそうなるのか」や「背景に何があるのか」まで理解しなければ、テストで使い物にならない知識なのです。
このように、原因や理由まで突き詰めて覚えなければならないものは人に教えることで逆に自分が理解することができるのです。
論理的に説明する癖がつく
人が分かるように説明するためには、筋道を考えて言葉を選ばなければなりません。
僕は現在私立高校の教師をしていますが、この筋道を考えて説明することは実はとても難しいのです。
ただ、これは回数をこなせばできるようになってきます。
そして、リアルタイムで筋道を考えて説明できるようになれれば、論理的思考が育ち、かなり記憶力が良くなります。
これは「面接」でも役に立ちますので、最強の暗記法と言えます。
さらにこの方法のメリットとして、「友達も成績が上がる」ことと「自分が分からないことは友達に教えてもらえる」ということです。
一石何鳥かっってくらいメリットありありですね!
1日に1時間以上暗記の時間を作らない
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「今日は暗記の日!」と決めて暗記だけで一日を使う勉強の仕方をしてはないでしょうか。
人間は忘れる生き物なので、一日中暗記に使うのは非効率です!
暗記は毎日コツコツやるもの
「エビングハウス忘却曲線」で分かるように、記憶を定着させるにはこまめな復習が大事です。
「暗記は1日にしてならず」です。
一度に大量に覚えようとせず、毎日少しずつ暗記と復習するほうが効率的に覚えることができます。
暗記は隙間時間に!
一日のうちで暗記にどれくらい費やせばいいのか具体例をあげます。
朝の10分
朝起きたら昨日の復習を10分行いましょう。
昼食前・夕食前の10分
空腹時は集中力が高まり、記憶力が増します。
トイレや・風呂などに紙を張って暗記 20分程
家の中で一日一回は使う場所に紙を張って覚える方法です。
一日に20分はこれで暗記できます。
寝る前の10分
寝る直前は暗記のゴールデンタイムです。
スマホを閉じて、英単語などを覚えましょう。
以上1日60分の暗記スケジュールです。
受験に近道・裏道はありません。
まっすぐ王道をコツコツ進みましょう。
1.寝る前の10分と起きた後の10分で覚える!
2.何度も目に付く場所に紙を張る
3.空腹時には暗記力が高まる!
4.覚えたことを人に教える
5.1日に1時間以上暗記の時間を作らない
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