新堂ハイクです!旅する教室へようこそ!
「現代文が苦手でどうにかしたい!」
「現代文の勉強法が知りたい!」
本記事はこのようなお悩みに答えます!
大学入学共通テストでは、各教科に読解力や資料の読み取り能力を問う問題が出ると予想されます。
現代文の勉強はそうした能力を鍛えるのにうってつけの科目です。
現代文を鍛えて新テストを乗り越えましょう!
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
こんにちは!新堂ハイクです!
これを全て読んで実践すればあなたの記述力は格段に上がります!
正しい自己採点の方法
記述問題を自分で答え合わせするときに、確固たる基準をもって正確に答え合わせできますか?
難しいですよね。
国語の教師の僕も難しいと感じているので、あなたが難しいと思うのは普通のことです。
ただ、現代文の成績を上げたいなら記述問題の自己採点を正確に行うことが必要不可欠です。
本記事では「記述問題の自己採点を正確に行うための力」とその身につけ方についてご紹介します。
現代文の記述問題得点アップの具体的な勉強法
- 抜き出し問題→要約→記述問題の順にステップアップする
- 自己採点力を高めるための具体的な方法
- 問題集を解く際に気を付けなければならないこと
ここでの自己採点力とは「正しく記述解答を採点する力」のことだよ!
「記述問題」を解いても正しく自己採点できなければ、本当に力がついたか分からないんだ。
確かに、記述問題って自分で採点してて「これ本当に合ってるのかな~」ってなります。
自己採点力を高める具体的な方法
自己採点力を高めるとは、「正しく自己採点できるようになること」と言えます。
「記述問題」の「正しい自己採点方法」を知ることで自己採点力は高まります。
ただ、これは1週間や1ヶ月程度ですぐに力がつくというわけではありません。
そもそも国語(特に現代文)は成績の伸びが最も遅い教科です。
まずは、どのような勉強法でもいいのでコツコツ地道に問題を解いていきましょう。
そしてそれが国語だけでなく、数学や英語、社会などの教科に還元されていくのです。
話がそれてしまいましたが、自己採点力を高める具体的な方法を3つ提案します。
- 模範解答を書き写す。
- キーワードが入っているかどうかを基準に採点する。
- 他の人に採点してもらう。
①模範解答を書き写す
これは読解編の④でも紹介した方法です。
そして最も簡単な方法であるといえます。
具体的な方法は文字通り模範解答を一字一句そのまま書き写すことです。
自分の解答の真横に書き写すことができればベストです。
採点時に使用している赤ペンなどを使って模範解答とわかるように書いてください。
自分の記述解答が正解なのか不正解なのかよく分からなければまずは正しい答えを書き写すことが重要です。
正しい答えを書き写すことで正しい答えの書き方に慣れてきます。
そして次に、模範解答と一致しているところがあれば、別の色ペンでその箇所に
線を引きましょう。この時、自分の解答と模範解答のどちらにも線を引きます。
こうすることで自分の解答のどの部分が模範解答と同じ部分だったかが分かります。
ここで一つ例を挙げるよ!
(問題文省略)
設問
「~とあるが、どういうことか。四十字以内で説明しなさい。」
自分の解答
「写真に何が写っているかがわかると、興味を持たなくなってしまうということ。」
模範解答
「人々は写真に何が写っているかわかると、それ以上は関心を持たないということ。」
このように模範解答と同じところに線を引くと、自分の解答が模範解答とどこが違って、
どこが一致しているかが分かります。
ここで大事なのは、一字一句同じではなくても同じ意味なら線を引くことです。
上の解答例では「興味」と「関心」を同じ解答としています。
この設問の採点ではこの2つの言葉は同じものとして扱われ、正解となります。
このように言葉の意味が同じなら、別の表現を用いても正解になるのが記述問題です。
なので語彙力を増やすという意味でも、模範解答を書き写すことはとても有効です。
まずは模範解答を書き写すだけでいいんですね!
そう!
そこから模範解答の書き方に慣れていくんだ!
次は少しレベルが上がるよ。
②キーワードがあるかどうかを基準に採点する
入試に限らず普段の定期テストでも、採点基準は明確にしなければなりません。
では、記述問題の場合テストの作成者は、どのように採点基準を決めるのでしょうか。
「なんとなくいい文章が書けている気がする」や
「なんとなくこの解答は違う気がする」という判断基準で採点をしてしまったら大ごとです。テストの作成者は公正な採点をする義務があるのです。
つまり、記述問題にも明確な採点基準があるのです。
その採点基準とは何か。
・設定したキーワード、キーフレーズが
入っているかどうか。
・誤字脱字がないか。
・接続詞の間違いがないか。
・文末が指定されたものになっているか。
・「。」が抜けていないか。
上記のポイントを見て採点者は加点減点を決めているのです。
特に一番上の「設定したキーワード、キーフレーズが入っているかどうか」が
正答のカギになります。
それ以外のポイントはあくまで減点ポイントなので解答の内容にはあまり関わりません。
自己採点の場合は上記のキーワード、キーフレーズに注目すると採点しやすくなります。
もう一度先ほどの例題を見てみましょう。
自分の解答
「写真に何が写っているかがわかると、興味を持たなくなってしまうということ。」
模範解答
「人々は写真に何が写っているかわかると、それ以上は関心を持たないということ。」
この問題の配点が3点であった場合、自分の解答は何点になるでしょうか。
う~ん、同じ内容が書けてるし、3点かな!
さくら君。実はこの解答は2点なんだよ。
ええ!?どうしてですか!?
自分の解答と模範解答を比べて、どこか違うところがないか、分かるかな?
ん~、あっ!
「人々は」が自分の解答には抜けてます!
そうだね!
ここでのキーワードには「人々は」が含まれているんだ。
「人々は」・「写真に何が写っているか」・「関心(興味)」
この記述問題は上記の3つのキーワード、キーフレーズが採点基準でした。
なので3点満点中2点なのです。
このように模範解答におけるキーワード、キーフレーズを採点基準にすれば正確な自己採点につながります。
ちなみに、キーワード、キーフレーズは模範解答に書いていることが多いですので、自分で判断する必要はありません。
③他の人に採点してもらう
結局のところ、学校や塾の先生などに採点してもらうのがベストです。
ただ、塾に通っていない人でも解答を先生に採点してもらえるチャンスがあります。
それは定期テストです。
返却された定期テストの見直しはしているでしょうか。
し、してない・・・。
だいたい点数見たらポイーってしてます・・・。
それはよくない!
定期テストは専門の人に記述問題を採点してもらえるチャンスなんだよ!
定期テストが返却されたら、しっかりとテストの見直しをしましょう。
特に記述問題は、明確な採点基準をもって点数をつけているはずなので
なぜこの点数なのか質問に行くとよいでしょう。
今度から捨てずにちゃんと見直そうね、さくら君。
はい!見直します!
そして先生に質問攻めします!
基本的に先生という職業に就いている人は、自分の教科について質問に来られると喜ぶ人が多いから、どんどん質問しよう!
※個人差はあります。
まとめ
自己採点力を高める具体的な方法3つ
①模範解答を書き写す。
②キーワードが入っているかどうかを基準に採点する。
③他の人に採点してもらう。
①、②は自分でできる方法、③は学校の先生に聞きに行く方法です。
現代文の勉強法一覧はこちら
特進クラスの国語教師が教える現代文の勉強法シリーズ
現代文おすすめ参考書3選
現代文が苦手な人は「自己採点力を高める」ことが効果的であるとわかっていただけたと思います。
本記事でも具体的な対策は紹介していますが、実際に問題を解くことでしか現代文の実力はつきません。
現代文は大学入試において避けて通ることのできない科目であり、成績の伸びが遅い科目です。
高1高2、ひいては中3から早め早めの対策が不可欠です。
今回の記事のテーマである「自己採点力を高める」に適した初心者向けの参考書を3つ紹介するので、ぜひ勉強に役立ててください。
田村のやさしく語る現代文
現代文が苦手な受験生におすすめされる定番の参考書です。
レベル的には基礎固めから中堅私大まで対応しており、講義形式で読みやすい点が特徴です。
しっかり取り組むと現代文の基礎ができます。
ゼロから読み解く最強の現代文
読解力をつけるとともに、実践問題もこなしていきたい人におすすめの参考書です。
図解がついているので視覚的にも分かりやすく内容量も豊富にあり、1冊仕上げれば現代文の解き方が身につきます。
入試現代文へのアクセス 基本編
現代文の読解の方法を身につけることができる参考書です。
問題の種類が豊富で、各問題に必ず記述問題が配置されているので、記述力を段階的に高めるのにもってこいです!
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以上で本記事は終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました!