こんにちは!
私立教員の新堂ハイクです!
今回も大学受験の国語でおすすめしたい問題集を紹介していきます!
だいぶ現代文の成績は上がってきたぞ!
次は難関私学国立大レベルの勉強がしたい!
というお悩みに答えていきます。
ただ、目的によって買うべき問題集は変わるので、この記事を読んで自分が買うべきなのか違うのかを判断してください。
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
入試現代文へのアクセス完成編とは?
実際に解いてみました。
完成編ということもあってなかなか内容が濃く、力がメキメキとついていく感じがしました!
入試現代文へのアクセス完成編の基本情報
出版社 | 河合出版 |
値段 | 1026円 |
著者 | 荒川久志 |
内容紹介 | 現代文の基本をすべて凝縮。文章を読む力を養うための[本文の解説]と、それに即した解答の仕方を[設問の解説]で、わかりやすく提示。本文に出てくる重要語について、各本文の後に[語句の意味]を示し、最重要語は[現代文のキーワード]として掲げ、詳しく解説。 |
入試現代文へのアクセス完成編の内容
「入試現代文へのアクセス 完成編」は全三冊で構成される「入試現代文へのアクセス」シリーズの第三冊目にあたります。
「入試現代文へのアクセス完成編」は「基本編」「発展編」の特徴を引き継ぎ、入試現代文の力を完成レベルまで高めてくれる問題集です。
「基本編」「発展編」を先に解くと、自分の力がかなり高まっていることを実感できます。
問題構成は「発展編」と同じ全16題で、このシリーズの最大の特徴である、解説の超充実さも健在です。
「完成編」では抽象的で難解な文章が多く出題されているのですが、本文の解説が分かりやすく、一度読んで理解できなくても解説を読んで理解することができます。
これは過去問などにはない「アクセス」シリーズの強みですね。
・ステップ1(8題)
・ステップ2(8題)
→ステップ2の8題から難易度が入試本番レベルまで高くなります。
入試現代文へのアクセス完成編の特徴
主な特徴は「基本編」「発展編」と同じです。
ここでは2点の特筆すべき特徴を解説します。
1.現代文のキーワード
文章のテーマとなっているキーワードを本文解説の時に掘り下げて解説してくれます。「近代」「他者」「観念」などの現代文頻出ワードをここで学習して本文にどのようにかかわっているのかを知ることができます。
キーワードは主な単語以外にも細かく解説されており、単語集としても使えるように語句索引もあります。
2.本文要約
巻末に小説を除く文章の本文要約(200字)が掲載されており、要約問題に挑むこともできます。本題とは違うので、要約に挑戦したいという人が活用できます。要約のポイントもあるので、要約が苦手な人でも分かりやすくなっています。
入試現代文へのアクセス完成編の難易度
5段階評価で「4」くらいの発展的問題集です。
難易度としては高校3年レベルの応用的な現代文の問題集であるといえます。
実際の入試に向けて、さらなる現代文の力をつけて国立大学・上位私大に挑みたいという人におすすめできる難しさだといえます。
中堅国立やGMARCHの入試問題レベルというような位置付けであるとイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
入試現代文へのアクセス完成編の良い点・悪い点
「入試現代文へのアクセス 完成編」を解いてみて感じた個人的な意見です。
選ぶ際の参考にしてください。
✅圧倒的解説の充実
✅適度な問題量(16題)
✅入試レベルの問題で力試しができる
✅各問題の目標時間が設定されていない
✅本文解説が本紙、解答解説が別紙なので少し見づらい
✅「基本編・発展編」を解いていることが前提の解説
そこまで気にならないと思いますが、シリーズものなので「基本・発展」を解いていることが前提の解説があるので、それが僕は少し気になりました。
入試現代文へのアクセス完成編をおすすめする人
・「入試現代文へのアクセス発展編」を解いた人
「発展編」よりも高度な内容なのでさらにレベルアップできます。「完成編」のステップ1の8題は「発展編」のステップ2とほぼ同じ難易度なので、スムーズに移行できます。入試に現代文があるならぜひ3部作すべてを手に取って力をつけてください。
・国立二次試験で現代文がある人
「完成編」では国立大学二次試験で戦える力が身につきます。国立二次は記述式なので、記述問題が必ず1題に1つ以上入っている「完成編」を解くことをおすすめします。難易度も国立二次試験の標準レベルと言えます。
・上位私大受験で現代文がある人
早慶上智などの上位私大文系の受験で現代文を選択する人もおすすめです。早慶上智レベルになると国立二次と同等かそれ以上の難易度になるので、解いて損はないと思います。
逆におすすめできない人は
現代文の基礎ができていない人です。「完成編」は名前の通り、現代文の力を完成させる目的で作られているので、基礎ができていない人は解いても分からないことが多く、有意義ではないと思います。
「基本編」か「発展編」を先に解くことをおすすめします。
解き終わるまでにかかる期間
勉強計画を立てる際の目安にしてください。
各問題ごとの目標時間の設定がないので、大まかに計算します。
問題を解くのに要する時間の目安
・ステップ1(8題)各30分
・ステップ2(8題)35分
合計520分
答え合わせと解説を読み込むのに要する時間の目安
・ステップ1(8題)各20分
・ステップ2(8題)各20分
合計320分
合計840分(14時間)
1日2時間取り組んだとして、7日で終わります。
※個人差があるのであくまで目安として参考にしてください。
実際に解いてみた感想
最後に高校教員の僕が実際に解いてみた感想を述べておきます。
これは個人的な感想なので読み飛ばしてOKです。
「完成編」は抽象的な文章が多くて、読解に苦労しました。
ただ、「基本編」と「発展編」を解いてからだったので解法にも慣れが出てきてどんどん解くことができました。
文章が難解になるほど解説の充実さがありがたくなってきます。
どんなに難しい文章も解説で理解できるのはこの問題集の1番良いところではないでしょうか。
国立二次に国語があるという人は必ず解いてほしい問題集です。
最後までご覧いただきありがとうございました!