こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!
受験生の親がやってはいけないことって何?
僕は現在高校の教員をしており、高校3年生の担任をしていたときは生徒から「親がストレスになっている」という相談をよくされました。
受験生は成績を上げるために勉強に打ち込み、他の受験生と比較しながら毎日戦っているのでナイーブで、特に過敏になっている時期です。
保護者の方がよかれと思ってやっていることでも、受験生にとってはストレスになっていることは多く、最悪の場合は受験失敗に響く可能性があります。
日常的に受験生とその保護者と深く関わり、お互いの気持ちを理解している現役教師の僕が、受験成功のために「親がやってはいけないこと」を解説します。
・受験生の親がやってはいけないこと7選
・受験生の親がやるべきこと5選
現役教師の経験からリアルな実態を解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
受験生の親がやってはいけないこと7選
受験における親の役割は重要で、親の声かけ一つで受験生は良くも悪くもなります。
よかれと思ってやっていることや、無意識にやってしまっていることなどがお子さんのストレスになってしまうと勉強に悪影響を及ぼします。
教師として受験期の親子と関わってきた経験から「受験生の親がやってはいけないこと」を7つ解説します。
1.過干渉
2.無関心
3.比較
4.否定
5.考えの押しつけ
6.親がネガティブ
7.間違った知識を教える
それぞれ具体的に解説してきます!
1.過干渉
・もっと勉強しないとダメじゃない
・勉強のために部活をやめなさい
・そんなにダラダラしてていいの?
お子さんのためを思って、よかれと思ってのことだと思いますが「過干渉」は一番やってはいけないことです。
特に「勉強しなさい」は最悪のNGワードであるということを覚えておいてください。
勉強勉強っていちいち言わないでよ!
勉強しなきゃいけないって自分が一番分かってるって…。
受験生は学校でも教師に「勉強しなさい!」と毎日のように言われています。
成績は数字で露骨に表れるので、勉強しなければいけないことは自分が一番分かっているんです。
あの子なんかいつも勉強せずにダラダラしてない?
そう思ってもしつこく「勉強しなさい」と連呼するのはやめて、「待ちの姿勢」で見守ってあげてください。
➡【受験生なのにゲームばかり?】受験とゲームの上手い付き合い方を徹底解説!
2.無関心
・志望校のことを全く分かっていなかった
・模試の結果だけ聞かれた
・どこでもいいから受かってね
親が自分に期待していない、興味がない、塾や予備校に丸投げ…。
過干渉を避けるあまり全くの無関心になってしまうのも、お子さんが不安になるのでNGです。
私、何のために頑張ってるんだろう…
無関心を続けていると、子どもはだんだん無気力になっていきます。
「頑張っても認めてくれない」ことが子どもの人格形成に悪影響であることは、科学的にも証明されています。
「言いすぎてもストレス」「言わなさすぎてもストレス」…。
ホント難しいわ…。
受験期の子どもとのコミュニケーションというものは繊細で難しく、全国の保護者の方が苦労しているところだと思います。
ただ、そうした困難を乗り越えて子どもも親も成長するので、親も一緒に頑張る姿勢を見せるのが大切です。
3.比較
・お兄ちゃんは国立大学だったのに
・○○君はどこの大学受けるの?
・私が受験生だったころは~
受験生の親が無意識にやってしまうのが、自分や他の子との比較です。
自分が受験生の頃と比較するのは「時代も受験方式も違う」ので、意味のないことです。
また、他の子と比較するのも人それぞれ家庭環境や性格・個性・目標が違うので、それをひとくくりに比較しても何の意味もありません。
そんなこと言われても私は○○みたいにできないし…。
兄弟や親戚、友人と比較される言葉を言われると勉強のモチベーションが下がります。
子どもは親に、頑張っている自分自身を見て欲しいのです。
比較するなら他の誰かではなくて、過去の子ども自身と比較して成長をほめてあげてください。
4.否定
・この成績じゃ○○大は無理でしょ
・勉強が足りないから成績が悪いんでしょ
・無理だから諦めたら?
子どもの努力を否定することだけは、絶対にしないでください。
成績というものは数か月そこらですぐに上がるものではなく、じっくり時間をかけて受験直前までジワジワと上がっていくものなのです。
結果がなかなか出ない中、受験生は頑張っています。
そんなときに否定されてしまうと、人格形成にも悪影響を及ぼします。
どうせ努力しても、自分には無理だし…。
頑張りを認められずに否定されてしまうと、子どもは頑張れなくなります。
お子さんの成績が上がらなくて焦る気持ちも分かりますが、親は「できてないところよりも、できているところ」に目を向けて、少しでも良いところをほめてあげましょう。
5.考えの押しつけ
・親が進路や志望校を決める
・子どもが行きたくないところに行かせる
受験をするのは親ではなく、子ども自身です。
受験のアドバイスなどをするのは良いことですが、進路や志望校、子どもの将来まで親が決めてはいけません。
親から行けって言われた大学だし、別にいきたくもないから勉強のやる気が出ない…。
子どもが行きたい学校と、親が行かせたい学校が異なることは珍しくないですが、子どもが行きたい進路を親が否定する権利はありません。
もちろん、経済的状況を考えて国公立か私立かなどの要望を伝えることは大切です。
しかし子ども自身が自分の進路を決めることに、大きな意味があります。
親が進路を決めてしまったら、親の指示に従わないと自分で何をしたらいいか分からない大人に育ってしまう可能性もあります。
子どもが自分で決めた進路を、受け入れてあげるのも親の務めです。
6.親がネガティブ
・志望校変えたら?
・無理なんじゃない?
・この時期にこの成績じゃちょっと…
親の感情や気持ちは、子どもの精神面に大きく影響します。
過度な心配や不安を煽るような言葉、プレッシャーをかけるような言葉はなるべく子どもに聞かせない方が良いです。
親のネガティブ発言がしんどい…。
ただでさえ不安なのに、家にいても落ち着かない…。
受験生は学校でもたくさん勉強して、なかなか伸びない成績と向き合っているので、家では安心できる環境を欲しています。
受験は成績も大切ですが、メンタルも重要です。
ナイーブな受験生のメンタルを刺激しないように、親のネガティブ発言は控えましょう。
7.間違った知識を教える
近年の大学入試の変更点
・関東の私学は難化している
・センター試験が共通テストに変更
・AO入試が総合型選抜に変更
・推薦入試が学校推薦型選抜に変更
・新たに「情報」が受験必須科目に
大学入試や高校入試の情報は、1年も違えば大きく違います。
自分が受験生だったころの譲歩や知識は、現在の入試では全く役に立たないと言っても過言ではありません。
そのような間違った受験知識を子どもに教えてしまうと、子どもが混乱し余計にストレスがかかります。
学校はAって言ってたのに、親はBって言ってる…。
どういうこと…?
情報を集めるのも受験勉強の一環で、子ども自身がやるべきことです。
親は子どもの志望校を確認して、日程や手続きや入学金の準備など最低限の知識を身につけておけば大丈夫です。
以上の7つが「親がやってはいけないこと」です。
無意識のうちにやってしまっていることが多いので、意識的に変えていきましょう。
次は「親がやるべきこと」について解説します!
受験生の親がやるべきこと5選
反対に親ができることってある?
もちろん!
受験での親の役割はとても重要です!
1.ポジティブな声かけ
2.子どもの体調管理
3.落ち着いて話す機会を作る
4.親が冷静になる
5.学習環境を整える
親のアプローチで、子どもの勉強に対するモチベーションも変わります。
これから解説することはお子さんの性格や特性を良く見てあげたうえで、無理のない範囲でしてあげてください。
1.ポジティブな声かけ
1.頑張りを認めてくれる言葉
2.健康面に気を遣ってくれる言葉
3.志望校を分かってくれる言葉
4.何気ない日常の言葉
5.純粋な応援、励ましの言葉
受験生の子どもが言われて嬉しい言葉は、上記のようにポジティブな言葉です。
子どもは親の発言をよく聞いていて、それに大きな影響を受けます。
まず親がポジティブに応援してくれることで、勉強に対するモチベーションが上がったり不安が和らいだりするわけです。
普段あんまり応援とかしないから、どんな言葉を書ければいいか分からないわ…。
まずは「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」などの日常のあいさつをしっかりとすることが大切です。
「受験当日もいつも通りに送り出してくれたことが、緊張をほぐして実力を発揮できた」という受験生も多く、安定した日常生活が精神面での安定を生んでくれます。
日常の些細なあいさつなどが、受験生の心の支えにつながるので積極的に声かけをしていきましょう。
➡声かけの具体的な言葉をたくさん紹介しているページはこちら!
2.子どもの体調管理
・感染症対策の徹底
・栄養バランスの良い食事
・6時間以上の睡眠時間
・メンタル面のケア
こうした感染症対策や食事などからお子さんの体調管理をしてあげることは、親の重要な役目です。
特に受験シーズンは冬ということもあり、例年「インフルエンザ」や「ノロウイルス」が流行し、近年では「新型コロナウイルス」の脅威も無視できません。
受験直前期の受験生は無理してでも勉強しようと必死に頑張るので、それが悪い方向に行かないように見てあげるのも大切です。
親が健康面のサポートをしてあげることは、子どもに安心を与え勉強に集中することができます。
まずは、消毒用アルコールを設置したり、加湿器を用意してあげるなどの対策から始めてみましょう。
➡受験生の体調管理についてもっと詳しく解説したページはこちら!
3.落ち着いて話す機会を作る
・お子さんの進路、志望校、将来
・家庭の経済状況
本格的に受験勉強に突入していく前に、お子さんと進路について落ち着いて話す機会を作ってあげましょう。
親子で受験に立ち向かうためには、お互いが同じ方向を向いている必要があります。
子ども自身から話をするのが難しい「お金」についての話は、保護者の方から早めに切り出してあげてください。
「合格したのに入学金、授業料が払えず入学辞退」というトラブルは、よくあります。
経済的な心配をせず、子どもが受験勉強にだけ集中できる環境を作ってあげることは家族ができる大きなサポートです。
そのために志望校について、しっかりと時間を取って話をしてあげてください。
4.親が冷静になる
・受験期も親がどっしりと構えておく
・トラブルが起きでも親は落ち着いて対処する
親が何事にも落ち着いて対処できることで、子どもは無駄に焦らずに済みますし不安も和らぎます。
でも、子どもの初めての受験だし私も分からないことだらけだわ…。
受験のこと、志望校のことはしっかり調べましょう!
お子さんの志望校の公式サイトをよく読んだり、学校の三者面談を活用したりして親も受験の知識を蓄えておくことが、落ち着いて対処するために重要です。
ただ、「やってはいけないこと」でも触れている通り、受験に関しては子どもが主体となって取り組むという姿勢を崩さず、「親も知っているけど子どものやり方を見守る」というスタンスでいることがお子さんと上手くいくコツです。
現役の高校教師の僕が運営する当サイトも、大学受験に関する情報を多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
5.学習環境を整える
・受験直前期には家族の不要不急の外出を控える
・家に友人など客を呼ぶのを控える
・他の兄弟がテレビやゲームなどを夜遅くまでやらない
受験成功には家族の協力が不可欠であり、家庭全体で勉強に集中できる環境を整えてあげましょう。
特に外部からのウイルスの持ち込みは、受験生本人にも影響が出るかもしれないので、12月~2月は家族の不要不急の外出を控えると万全です。
これは自宅学習を想定していますが、「塾の再検討」も学習環境を整えるにあたって重要です。
塾の利点は、勉強を教えてもらえるだけでなく「最新の受験情報」を手に入れられるところにもあります。
塾を検討する際は、できれば個別指導を売りにしている塾を探すのが良いと思います。
うちの子なかなか成績が伸びないけど、このままで大丈夫かしら?
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受験の成功の半分は親にかかっている!
1.過干渉
2.無関心
3.比較
4.否定
5.考えの押しつけ
6.親がネガティブ
7.間違った知識を教える
「受験の成功の半分は親にかかっている!」と言うと「それはちょっと言い過ぎなんじゃない?」と思うかもしれません。
しかし、受験は子ども一人ではなく家族全員の戦いであると僕は思います。
受験というのは子どもにとっての試練であり、親にとっても試練でもあります。
受験を通して子どもも親も成長し、家族の絆も深まっていきます。
上手くいかないこともたくさんあると思いますが僕は教師として、受験に向き合い、子どもに向き合う保護者の方を応援しています。
受験成功に向けて、一緒に頑張りましょう。
以上で本記事は終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました!