こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!
勉強ができるのは才能があるからなの?
勉強しても勉強しても成績が上がりません…。
私には才能がないのかなぁ。
ちょっと待ってください!
勉強に才能は関係ありません!
「自分に勉強の才能があるのか」という悩みを持つ中高生は多いようで、教師である僕は自分の学校の生徒にもこのようなことを相談されることは珍しくありません。
その際僕は「才能がないから勉強ができない」と考えるのは、間違っていると説明します。
このページでは、現役の高校教師である僕が「勉強に才能が関係ない」ことを証明しますので、最後までご覧いただけると幸いです。
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
勉強に才能が必要ない理由
勉強に才能が必要ないと僕が考える理由は、以下の通りです。
勉強には模範解答があるから
これが全てです。
そして才能とは
才能とは
答えのない問いに答えを生み出す力
これに尽きます。
では詳しく解説していきます。
受験勉強には模範解答がある
当たり前のことですが定期テストでも入学試験でも、模範解答がないと採点できないし合否を決めることができません。
日本最難関と言われる東京大学の入試問題にも模範解答があり、それに沿って受験生の解答を採点して合否を決めています。
「模範解答がある」ということは、「誰しもが正解にたどり着ける」ということです。
もちろんその模範解答の難しい・易しいの違いはありますが、どんな問題も決められた解法で決められた答えにたどり着けるようにできています。
そこに才能は関係ありません。
でも私が10回書いても覚えられない英単語を、1回見ただけで覚えられる人がいるのは才能じゃないんですか?
このように「できることの違い」が才能なのではないか、と考える人もいます。
・一回書いただけで覚えられる記憶力
・一回聞いただけで分かる理解力
・何時間も没頭できる集中力
・理解したことをすぐに使える応用力
上記の能力が高い人は「勉強の才能がある」と思われがちですが、これは才能ではなくスキル(個性)です。
例えば、あなたは東大生に人間として何もかも負けていると思いますか?
勉強なら全然勝てないけど、得意なことなら勝てるかもしれない…。
運動神経・ファッションセンス・固有の知識・コミュニケーション能力などなど…。
どんな分野でも誰かより優れているところがあなたにはあり、それがスキル(個性)であるということです。
「勉強ができる」という人は「勉強に役に立つスキル(個性)」を持っているというだけの話で、これは才能ではありません。
では才能はどこで現れるものなのでしょうか。
社会の問題には模範解答がない
もちろん社会とは社会科ではなく、人間社会のことです。
人間社会で起こる問題に、模範解答なんてものはありません。
・このように売れば確実に利益が出せる
・このように話せば確実に仲良くなれる
・このように作れば確実に壊れなくなる
こんな模範解答があれば、今ごろ世界では戦争もなく、貧乏で苦しむ人もなくなっているはずです。
・どう売れば確実に利益が出せるか
・どう話せば確実に仲良くなれるか
・どう作れば確実に壊れなくなるか
人間社会で働いている社会人は、日々このような「答えのない問い」と戦っています。
そんな「答えのない問いに答えを生み出す力」が才能なのです。
例えば、今や世界のトップ企業であるAppleの創業者スティーブ・ジョブズは、「どうすれば世の中が良くなるか」を考えた結果、MacbookやiPhoneを生み出して、それは世界中で人々の生活を豊かにしています。
もちろん、スティーブ・ジョブズは「iPhoneを作れば売れる」という模範解答を知っていたわけではありません。
「どうすれば世の中が良くなるか」という答えのない問いに、MacbookやiPhoneという答えを生み出したのは紛れもない才能です。
これは、「模範解答がある勉強」とは全く違うものであることが分かると思います。
僕自身も
「どうすれば生徒の成績が上がるか」
「どうすればクラスが上手くいくか」
といった「答えのない問い」と毎日戦っています。
「偏差値の高い大学に入ることが人生のゴール」と考える人はいませんよね。
そこから人は「どう自分の人生を良くしていくか」という問いに向き合わなければいけません。
このことから僕は「誰しもが正解にたどり着ける」勉強の世界には、「答えのない問いに答えを生み出す」という才能は関係ないという結論に至ります。
スポーツ・芸術も同様
加えて、「才能がモノを言う世界」の代表であるスポーツ・芸術にも同じことが言えます。
スポーツや芸術にも「模範解答」はありませんよね。
・こういう絵を書けば確実に有名になれる
・ここでシュートを打てば確実に点が入る
こんな模範解答があれば、誰でも有名人です。
・色彩感覚や絶対音感、空間把握能力
・運動神経やフィジカル、判断力
これらのスポーツや芸術で必要とされる力は、勉強と同じスキル(個性)です。
これらのスキルを磨いて、なおかつ「答えのない問いに答えを生み出す」ことができる人がスポーツや芸術の世界で言う天才と呼ばれる人たちです。
例えば、サッカーで史上最高の選手と呼ばれるリオネル・メッシは、フィジカルがモノを言うサッカーの世界において身長が170センチと、全く恵まれていません。
それでもメッシは「相手選手3人に囲まれたときにどうすれば突破できるか」などの答えのない問いに、常に答えを生み出し、結果を出してきたので天才と呼ばれています。
よく言われる「天才」と「秀才」の壁も、この才能の違いです。
秀才
→「模範解答のある問いに完璧に答える」
天才
→「模範解答のない問いに答えを生みだす」
「才能」がどういうもので、なぜ勉強に関係ないのかが分かったと思います。
では、どうして中高生は勉強に才能の有無を求めてしまうのでしょうか。
勉強の才能を求めてしまうのはなぜか
結論、「自分に無いものを才能と名付けて、現実から目をそらす」ためです。
厳しい言い方になりますが「自分には勉強の才能がない」と考える中高生のほとんどは、少なからずこのような意識を持っています。
「勉強ができないのは自分に才能がないから」と考えることで、成績が上がらない現状に納得しようとするのです。
うっ…。
耳が痛くてとれそうです。
でも大丈夫です。
勉強に才能が関係ないなら、今からでも成績を上げることは絶対に可能です。
受験勉強において才能は必要ありません。
「答えのある問いに答えを出せば良い」のですから。
では、才能が必要ないなら何が必要なのでしょうか。
勉強において才能よりも重要なこと
結論「答えのある問いに答えを出す力」を磨けば、誰でも勉強ができるようになります。
その為に必要なことは、以下の通りだと僕は考えています。
成績=勉強法✕努力✕覚悟
この3つを磨けば、勉強ができるようになり、成績が向上します。
では詳しく解説していきます。
勉強法
書いた方が覚えられるのか、見た方が覚えられるのか、どの参考書をどれくらいやればできるようになるのかなどの自分に合った勉強法を見つけることが受験勉強には必要不可欠です。
これに関しては、自分で色々な勉強の仕方を試したり、人に聞いたりするのがベストです。
そもそも学校の定期テストの役割はこのような「自分に合った勉強法を試すリハーサル」でもあるのです。
それに気づいている人は、小中高の12年間の定期テストを有効活用して、自分に合った勉強法を見つけて大学受験という難関試験で結果を出しています。
今からでも決して遅くないので、次の定期テストでは色々な勉強法を模索してみましょう。
当サイトでも僕が国語教師という経験を生かして、様々な勉強法を解説しています。
ぜひ参考にしてください。
【現代文のテスト勉強】国語教師が教える3時間で80点以上取れる勉強法!
努力
問題を解く、単語を覚える、解法を理解するなどの作業をたくさんこなす努力も必要不可欠です。
「自分に合った勉強法で時間をかけて努力する」ことができれば、大学受験で結果を出すことは簡単です。
努力できるのも才能ってよく言うけど…。
「努力できる」ことは才能ではなくスキル(能力)です。
そもそも人によって「努力した」と感じる度合いは違います。
1日5時間勉強すれば「努力した」と思う人もいれば、1日10時間勉強しても「まだまだ努力が足りない」と感じる人もいます。
この違いは単なるスキル(個性)の違いであって、才能の有無ではありません。
努力とは「時間をかけて量をこなす」ことなので、
自分が身についたと感じるところまで頑張ることができればそれは努力であり、誰でもできることです。
それが分かっていても「頑張ること」ができない人は、次に解説する「覚悟」が足りない人です。
覚悟
「自分に合った勉強法で時間をかけて努力する」ためには、「覚悟」が必要不可欠です。
やる気・モチベーション・集中力などのメンタル的なところの話ですが、なぜ「覚悟」という言葉にしたのかと言うと、「覚悟とは捨てる勇気」だと僕は考えていて、これが全ての原動力になるからです。
あなたは志望校合格のために、何を捨てることができますか?
目的のために捨てられる時間
・SNS、YouTubeなどのスマホを見る時間
・ダラダラとテレビを見る時間
・友達とたわいもない会話をする時間
・必要最低限以外の睡眠時間
・休日に遊びに行く時間
・登下校、休み時間
目的のために捨てられるプライド
・先生に質問しに行く
・休み時間に友達の輪に入らずに勉強する
・分からないところを分かる人に教えてもらう
・笑われても志望校を変えない
・周りの雰囲気に流されない
よく漫画などで「覚悟を決める!」みたいなセリフを見ますが、口に出すだけで覚悟が決まるわけではありません。
「目的のために恥もプライドも楽しい時間も捨てて、ひたむきに努力する」
これが覚悟を決めるということです。
僕の体験談になるのですが、僕は上記の捨てられる時間やプライドはすべて捨てて1日17時間勉強して目的を達成しました。
あなたには「捨てられるものをすべて捨てても達成したい目的」はありますか?
最初にあげた「成績=勉強法✕努力✕覚悟」の式を思い出してほしいのですが、この「覚悟」が0なら何も達成できません。
「勉強法」「努力「覚悟」の3点が、受験勉強に必要なことです。
まとめ
〇才能とは
「答えのない問いに答えを生み出す力」
〇受験勉強とは
「模範解答がある問いに答えを出す力」があれば良い
〇受験勉強で必要な力とは
成績=勉強法✕努力✕覚悟
・勉強法=自分に合ったやり方
・努力=時間をかけて量をこなす
・覚悟=目的達成のために何かを捨てる
どうしても自分で努力することが難しいなら、その道のプロに任せるのが一番です。
「自分だけで頑張れない」という人には、「オンライン家庭教師」がおすすめです。
気になる方はぜひ参考にしてください。
以上で本記事は終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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最後までご覧いただきありがとうございました!