こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!
受験生なのに子どもがゲームばかりしてる…。
勉強させたい親と、ゲームをしたい子どものすれ違いというものはいつの時代もあるもので、なかなか難しい問題でもあります。
実際のところ「ゲームをしていても志望校に合格する」パターンもありますし、「ゲームのやり過ぎで落ちる」パターンもあります。
僕自身高校教師として、様々な家庭の悩みを面談で聞くのですが、「ゲームとの上手い付き合い方」というのは多くの保護者の方が持っている悩みといえます。
このページでは、
・ゲームが勉強に悪影響とされる訳
・ゲームのメリット
・ゲームと受験勉強を両立させる方法
について教師としての経験から詳しく解説します。
「子どものゲームが気になる保護者の方」
「親の目が気になるゲーム好きの受験生」
どちらにも読んでいただきたい内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
ゲームが勉強に悪影響とされる訳
趣味の一つと考えたとき、なぜゲームばかりが勉強に悪影響だといわれるのでしょうか。
例えば、以下の趣味もゲームと同じくらいの時間も金銭も消費します。
・スポーツなどの運動
・読書
・カラオケ
・ボウリング
ゲームが上記の趣味と違って、勉強に悪影響だといわれる理由は以下の通りです。
・時間の際限なくできる
・眼精疲労、寝不足などの原因になる
・勉強にならない
これらは要はゲームのデメリットといえます。
「受験勉強とゲームの上手い付き合い方」を探るためには、まずはゲームのデメリットを正しく理解しましょう。
では上から順番に解説していきます。
時間の際限なくできる
ゲームの良いところでもあり、勉強との関係においては一番のデメリットが「時間の許す限りいつまでもできる」という点です。
カラオケもボウリングもスポーツも、時間や体力の制限があるので深夜まで際限なくできるというわけではありません。
ゲームは体力の消費が少なく自宅でできるという性質上、自分でやめようと思わない限りいつまでもプレイできるので、勉強の時間が無くなるというところに悪影響が出ます。
勉強よりゲームの方が楽しいと思う子が多いので、勉強そっちのけでゲームに走るのは当たり前の話ですね。
眼精疲労、寝不足などの原因になる
夜遅くまでゲームをしだすと身体的にも悪影響が出ます。
まずゲームは目を酷使するので眼精疲労などを引き起こし、視力が下がります。
さらに夜更かしによる睡眠不足で、生活リズムが狂い、体調不良につながります。
その結果として勉強時間が削られるという悪影響につながります。
ハマるととことんやってしまう子どもには、ゲームは成長にかなり危ない影響をもたらします。
勉強にならない
基本的にゲームは直接勉強につながりません。
ここが読書との違いで、同じ時間費やすなら読書の方がかなり勉強になります。
勉強が主体のゲームもありますが、それを好む子どもはほとんどいません。
“勉強じゃないからこそゲーム”なのであって、勉強嫌いな子どもほどゲームに熱中する傾向にあります。
このようなデータもあります。
文部科学省が2017年8月に発表した「全国学力・学習状況調査」
「増加傾向の小中学生のテレビゲーム時間と学力テストとの関係をさぐる」より引用
小学生も中学生もゲームの時間が長くなるごとに、正答率が下がっています。
差が出るところでは20%以上も正答率に開きがあります。
この調査がすべてではありませんが、ゲームが勉強に悪影響を与えているのは事実だとわかります。
ゲームのメリット
僕自身もゲームが好きなので、悪者扱いされたままでは困ります。
ここでは反対にゲームのメリットについて解説したいと思います。
ゲームのメリットは以下の通りです。
・課題解決能力がつく
・ストレス解消になる
・勉強のモチベーションになる
では上から順番に解説していきます。
課題解決能力がつく
ゲームは与えられた課題、もしくは課題を自分で見つけ解決していくところに面白さがあります。
昨今の大学入試の風潮では、暗記だけでは突破できない問題が重視されるようになり、自ら課題を見つけて解決していく思考力が必要になります。
つまり入試に必要な“課題解決能力”がゲームによって身につくというメリットが実はあるのです。
確かにゲームで知識の暗記はできないけど、どうやったらクリアできるか頭を使って考えてます!
ストレス解消になる
ゲームはストレス解消になるというメリットもあります。
よく勉強のためにゲーム機を封印して(破壊して)禁止するご家庭もありますが、あれは完全に逆効果です。
子どもの時に抑制された欲求は、大人になって親の目がなくなってから爆発し、最悪の場合ゲーム廃人になる可能性もあります。
勉強は辛く苦しい時間の方が長いものなので、適度な息抜きというものは必ず必要です。
ゲームを完全に禁止されたら、どうやって休憩していいかも分からないかも…。
「ゲームなんかなくても大丈夫」と大人は思うかもしれませんが、ゲームが好きな子どもにとって、それを奪われることはかなりの精神的ダメージになります。
ストレス解消にゲームをするのは悪いことではありません。
勉強のモチベーションになる
前述の「ストレス解消」とつながりますが、「勉強が終わったらゲームをする」というような“自分へのご褒美”を設定することにより、勉強効率が上がる場合もあります。
また「テストで○○点取ったら好きなゲームを買ってもらえる」なども子供にはモチベーションになります。
与えすぎはもちろん良くないですが、「自分の頑張りが認められて報酬を得ることができた」という経験は幼少期の人格形成において大きな役割を果たします。
受験勉強でも同じで、大学合格という目標の中間地点に好きなゲームを配置することで、まっすぐにゴールに向かうこともできます。
3時間勉強したら1時間ゲームするぞー!って感じで頑張れます!
ゲームと勉強を両立させる方法5選
最後にゲームと勉強を両立させる方法を解説します。
親目線でも子ども目線でも、ゲームと勉強の両立にはお互いの理解が必要です。
親は頭ごなしにゲームを禁止するのではなく、
子どもは親に隠れてゲームをするのではなく、
「志望校合格」という目標のためにどうするべきかを話すことが大切です。
僕が面談等で「ゲームと勉強の上手い付き合い方」を相談された際に、提案していることが以下の5つです。
・ゲームをやる場所、時間を決める
・ゲームの種類を決める
・睡眠時間を削らない
・勉強の目標を設定する
・勉強目的のゲームはしない
では上から順番に解説していきます。
ゲームをやる場所、時間を決める
一番オーソドックスな方法です。
これはゲームの「際限なくできてしまう」というデメリットを解消できます。
ゲームをやる場所はリビングなどの、親の目が届くところに設定すると良いです。
時間は1日〇時間という風に1日単位で決めるのが良いです。
ゲームの種類を決める
いくつもゲームを同時進行してしまうと時間を守れなくなるので、休憩にするゲームは1つだけにしておきましょう。
これは1日単位で変えてもいいですし、クリアできるまでなどの制限をつけても言いとおもいます。
睡眠時間を削らない
寝る時間を削ってまでゲームをしないことが、生活リズムを整え、引いては勉強時間の確保につながります。
特にスマホゲームは布団の中で気軽にできてしまうので、要注意です。
休日の前日などはついつい夜中までゲームをしたくなりますが、睡眠時間を削ってまでするゲームは完全に悪影響なので、やめましょう。
勉強の目標を設定する
・〇時間勉強する
・問題集の〇ページまで勉強する
といったように勉強の目標を設定することで、メリハリが出て集中しやすくなります。
また、「○○高校」「○○大学」に合格する、というような最終目標の設定も大切です。
受験生にとってあくまでもメインは「志望校合格」であることを忘れてはならず、そのためのストレス解消のゲームなので、まずは自分の目標を設定するようにしましょう。
勉強目的のゲームはしない
よくあるのが「受験勉強ができるゲーム」を子どものゲーム代わりにさせるという話ですが、これは逆効果です。
前述している通り、“勉強じゃないからこそゲーム”なのであって、勉強から離れるからこそ息抜きになるというものです。
くれぐれも保護者の方は「勉強になるゲーム」を子どもに強制させることのないようにしてください。
このような「方法」も大切ですが、一番は親と子どもがお互いの言い分を理解することです。
これが一番難しいのですが、ここを無視して自分の主張を押し付けると長い目で見て受験に失敗する可能性があります。
「志望校合格」という親子の共通目標に向けて、話し合いの場を設けることはかなり大切です。
➡【大学受験で親ができること】高校教師が受験生の本音を徹底解説!
最後に
昨今、スマホやパソコンなどはゲームに使うだけでなく勉強のツールとしても使うことができます。
・映像授業
・オンライン家庭教師
こうしたサービスをご存じでしょうか。
どちらもスマホやパソコンを使って、自宅で始めることができ、新型感染症の流行に伴い注目を集めつつある学習サービスです。
・近くにいい塾がない
・個別指導を安く受けたい
・オンライン学習に興味がある
このような方におすすめですので、ぜひ参考にしてください。
以上で本記事は終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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最後までご覧いただきありがとうございました!