こんにちは!
国語教員の新堂ハイクです!
今回は、大学受験において漢文を選択される方は必ず読み込んでほしい参考書の紹介です。
僕は生徒に「漢文のおすすめの参考書はないですか?」と聞かれたら、基本的に今回紹介する「漢文早覚え速答法」を勧めています。
この参考書は、
入試で漢文使うから勉強しなきゃいけないけど、何から始めたらいいか分からない…。
という方にぴったりの参考書です!
同じような悩みを抱えている方は、この記事を読んですぐに書店にダッシュしてください(笑)
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
漢文早覚え速答法とは?
実際に読み込んでみましたが、僕が受験生の頃に読んだときに比べてパワーアップしているのが分かりました!
漢文早覚え速答法の基本情報
出版社 | 学研プラス |
値段 | 1210円 |
著者 | 田中雄二 |
内容紹介 | 「漢字以外の読み」を覚えれば入試漢文は解けると実証した「10のいがよみ公式」ほか、漢文特有の「コレだけ漢字91」、出題者の意図を見抜く「受験のウラわざ」、さらに、共通テストの試行調査を徹底分析した別冊「共通テスト漢文攻略マニュアル+私大&記述対策」つき。 |
漢文早覚え速答法の内容
「漢文早覚え速答法」は入試漢文を徹底的に分析し、最短距離で点数を取ることに特化した公式を教えてくれる参考書で、受験生から絶大な支持を得ています。
国立に行くならだいたいみんなこれやってます。
僕も受験生の時にめちゃくちゃお世話になりました。
本書の冒頭には以下のように書かれています。
キミたちは「基本句形とよばれるパターン化された表現10と漢文特有の漢字92」に慣れるだけで、漢文の問題でカンタンに点を取ることができるのだ。
「ホントにそんな簡単に点数を取ることができるの?」と思うかもしれませんが、ホントに簡単に取れるようになります。
この参考書の中には、例題としてあらゆる大学の入試問題が出てきますがその中には東京大学の過去問も出てきます。
しかし、本書をよく読みこむことで東大の問題も簡単に解けます!
その秘密は次の「特徴」で紹介します。
参考書構成 P135+(別冊P91)
・10のいがよみ公式①~⑩
公式→例題→練習問題→入試問題
・コレだけ漢字91
暗記すべき重要漢字91個
・受験のウラわざ
問題を解く際のテクニック集
・共通テスト漢文攻略マニュアル
+
私大&記述対策
実践問題集(別冊子)
漢文早覚え速答法の特徴
「漢文早覚え速答法」の特徴は何と言っても「10のいがよみ公式」です。
「いがよみ」とは「漢字以外の読み」の略称になります。
これは筆者が入試漢文を研究し「句形や漢字をいくら一生懸命やっても結局差がつくのは、漢字以外の読みである」という結論に至ったところから作られたものです。
実際に本書を読み進めていくとわかりますが、これめちゃくちゃ分かりやすいです。
例として冒頭4ページ目に、いきなり東京大学の過去問が出て来るのですが、誰でも簡単に解けます。
その「10のいがよみ公式」を本書の順番に沿って、例題→練習問題→入試問題とこなしていき、10個目を終えるころには、
漢文ってこんなに簡単なんだ!
ってなってます。
ホントです。
すべての受験生に読み込んでほしい参考書です。
漢文早覚え速答法の難易度
5段階評価で「2」くらいの基本的な参考書です。
難易度としては高校2年レベルの、漢文の句形や重要語などは一通り学習し終えた段階で入れる参考書です。
これから入試に向けて漢文の勉強を始めていきたい人におすすめできる難しさだといえます。
解説が充実しているので、漢文が苦手な人でも、全然内容についていけないなんてことはありません。
漢文早覚え速答法の良い点・悪い点
「漢文早覚え速答法」を解いてみて感じた個人的な意見です。
選ぶ際の参考にしてください。
✅無駄のないシンプルな解説
✅難関校の入試問題で自信がつく
✅充実した解説
✅例題や練習問題のすぐ横に答えがあるので、気を付けて隠さないとすぐに答えが見えてしまう
✅本文が話し口調なので、苦手な人は受けつけないかも
✅句形の学習は前提なので、超初心者には向かない
あくまで「入試漢文の入り口」という参考書なので「漢文の”か”の字もわからない」という人には少し難しいです。
漢文早覚え速答法をおすすめする人
・これから入試に向けて本格的に漢文の勉強をしたい人
本書は入試漢文を徹底的に分析し、本質に基づいてレベルアップできるようになっているので、かなりおすすめです。というか、漢文を必要とする受験生のほとんどはこの参考書を通っているのではないかというレベルです。
・漢文が苦手で、点数が伸び悩んでいる人
必ず点数を上げるためのヒントをつかむことができます。一通り漢文の学習をした人なら、引っかかることなく読めるレベルの参考書なので、漢文に壁を感じた人はぜひ読んでみて欲しいです。
・漢文の勉強を一通り終えて、復習したい人
本書には「10のいがよみ公式」が出てきますが、その中で重要句形の総復習をすることができます。漢文の点数は安定しているけど、復習がしたいという人にもおすすめです。
逆におすすめできない人は
・まだ少しも漢文の勉強をしていない人です。もちろんこの参考書から漢文の学習を始めてもいいのですが、ある程度句形を覚えてからのほうが効果的です。当たり前ですがあくまで入試漢文がメインなので、入試で漢文を使わない人もおすすめできません。
解き終わるまでにかかる期間
勉強計画を立てる際の目安にしてください。
・「10のいがよみ公式」
一章30分として300分(5時間)
・コレだけ漢字91
読むだけなので30分程
・受験のウラわざ
読むだけなので30分程
・別冊問題集
例題6つ×30分として180分(3時間)
合計540分(9時間)
1日2時間取り組んだとして、4日と少しで終わります。
※ただし、この参考書は何回も何回もやりこんで効果が出るので、1回で終わることのないように!
実際に解いてみた感想
最後に高校教員の僕が実際に解いてみた感想を述べておきます。
これは個人的な感想なので読み飛ばしてOKです。
簡単な公式を覚えるだけで、難関大学の入試問題がスラスラと解けるのはとても気持ちが良かったです。
この参考書は入試形態の変化に合わせて、どんどんアップデートされているのでとても頼りになります。
僕が受験生の時は「漢文早覚え速答法」を持っていない人はいないくらいみんなやりこんでいました。
漢文を得点源にしたい人は、絶対に読み込んでください!
最後までご覧いただきありがとうございました!