こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!
「人と自然の共生とはどういうことか」
のテストで高得点を取りたい!
現代の国語テストで河合河合雅雄の「人と自然の共生とはどういうことか」が範囲なんだけど、さっぱり分からなくて困っています…。
現役国語教師の僕が、「人と自然の共生とはどういうことか」をわかりやすく解説します!
現在私立高校で国語の教師をしており、実際に「人と自然の共生とはどういうことか」の授業を何度も担当し、テストも5回以上作っている僕が徹底解説します。
このページを読めば「人と自然の共生とはどういうことか」のテスト対策はバッチリなので、テスト前に何度も読み返してください。
・「人と自然の共生とはどういうことか」のテストに出る問題
・「人と自然の共生とはどういうことか」の本文解説と要約
・「人と自然の共生とはどういうことか」の感想文の書き方
実際に「人と自然の共生とはどういうことか」のテストを作っている国語教師が、重要ポイントを徹底解説しますのでぜひ最後までご覧ください。
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著者 新堂ハイク 30歳
・現役高校教師 勤続9年(特進クラス担任)
・難関大受験、小論文指導実績500人以上
・教育メディア運営7年(月間10万PV)
・執筆500記事以上、掲載企業80社以上
実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
「人と自然の共生とはどういうことか」のテスト対策問題

実際に「人と自然の共生とはどういうことか」のテストを何度も作っている、現役国語教師の僕がテストによく出る問題を徹底解説します。
基本的に出題する問題は決まっているので、これを完璧にすればテストで8割は固いと思います。
解説するのは「重要漢字」「重要語句」「内容問題」の3つです。
「人と自然の共生とはどういうことか」重要漢字10選
次の太字部分の漢字を書きなさい。
①シュリョウ採集生活の時代。
②農耕ボクチクの民族。
③生態系からリダツする。
④食物レンサの頂点に立つ。
⑤大気オセンを調査する。
⑥時代をチョウエツした歌。
⑦トウキの器を割る。
⑧森林をバッサイする。
⑨一つの生物種がショウメツする。
⑩自然ハカイを食い止める。
これらの問題は、僕が実際にテストに出した漢字です。
もちろん、書き取りだけでなく読みも出題していますが、書ければ読めますので、上記の10問は完璧にしましょう。
解答
①狩猟 ②牧畜 ③離脱 ④連鎖 ⑤汚染
⑥超越 ⑦陶器 ⑧伐採 ⑨消滅 ⑩破壊
「人と自然の共生とはどういうことか」重要語句5選
「人と自然の共生とはどういうことか」には難しい言葉も出てくるので、意味を問う問題も出題されます。
僕が意味を問う問題としてテストに出した語句は、以下の通りです。
危惧する
(きぐする)
なりゆきを心配して恐れる
媒介する
(ばいかいする)
二つのものの間を取り持つ
搾取
(さくしゅ)
利益をしぼりとって独占すること
所産
(しょさん)
結果として生み出されたもの
内包
(ないほう)
内部に含み持つこと
「人と自然の共生とはどういうことか」テスト対策問題10選
「人と自然の共生とはどういうことか」のテストのメインとなる内容問題について解説していきます。
記述や抜き出しなど問題の形式は先生によって様々ですが、要点をおさえておけば、どのような形式で出題されても対応できます。
では、「人と自然の共生とはどういうことか」のテストを5回以上作ってきた現役国語教師が実際にテストに出した問題を厳選して10個解説します。
問一
処方箋のここでの意味は何か。
解答
自然破壊を食い止めるための効果的対策。
問二
筆者が「『人と自然の共生』という文言は拡張解釈なのである」と言うのはなぜか。
解答
本来は異種の生物間の関係について表す「共生」という用語を、生物以外の無機的なものを含む自然と人間との関係を表すのに用いているから。
問三
人間と自然の関係が「相利共生」から「片利共生」に変わった原因は何か。
解答
人間の生業が狩猟採集から農耕牧畜へと変化したこと。
問四
「農耕牧畜という新しい生業」の登場によって、人間の生活様式はどのように変化したか。
解答
自然に強く依存していた生活から、自然を改変し利用するという新しい次元の生活様式へと変化した。
問五
「文化的世界」とは、例えばどのような世界か。
本文中から三つ抜き出せ。
解答
・美の世界
・宗教的な世界
・科学の世界
問六
「自然にはない優れた側面」とは、どのような側面か。
解答
自由の中で創造力と想像力を発揮できるという側面。
問七
「自由という培地」とあるが、何から「自由」なのか。
本文中から三字で抜き出せ。
解答
生態系
問八
「このような例」とは、どのようなものの例を指すか。本文中の十二字の表現で答えよ。
解答
人と自然の文化的共生空間
問九
「特性を生かすことによって成り立っている」とあるが、何が成り立っているのか。
解答
人間と自然の共生
問十
自然界における「相利共生」と「片利共生」の例をそれぞれ答えよ。
解答
相利共生…カクレクマノミとイソギンチャク
片利共生…サメとコバンザメ
手っ取り早く80点取りたいなら、この問題を押さえておけばOKです!
「人と自然の共生とはどういうことか」の本文解説・要約

「人と自然の共生とはどういうことか」は全部で四段落に分かれています。
一段落ずつあらすじと解説をします。
「人と自然の共生とはどういうことか」100字要約
人と自然の共生は、生態系から離脱した反自然的な人間が、生物的次元では自然との片利共生関係を保ちつつ、自然との相互作用によって創出した文化的共生空間の中で、自然を意味づけ価値づけることで可能となる。(98字)
要約の問題が出たら、こちらを参考にしてください。
第一段落の解説
自然破壊への処方箋として「自然と人の共生」が唱えられているが、生物学用語としての共生の意味からは拡張解釈された使い方である。
原義を頭に置いて人と自然の共生とはどういうことかを考えたい。
「共生」とはもともと生物学の用語であって、異なる生物同士の密接な関係を指します。
「自然」の中には水や空気などの無機物も含まれるので、「人と自然の共生」と一言に言ってもなかなか複雑なのです。
ここでおさえておくのは「共生」には「相利共生」と「片利共生」があるということです。
「相利共生」…双方に利益のある共生
「片利共生」…片方にのみ利益のある共生
では、人と自然はどのような共生関係なのでしょうか。
第二段落の解説
人間は、自然と相利共生関係の狩猟採集生活から、片利共生関係となる農耕牧畜生活へと生活様式を変え、反自然的存在となったが、自然を破壊するだけでなく、新しい生態系の創出も行ってきた。
しかし、二十世紀後半の急激な工業化により、人間は自然と片利片害関係になる。
人間は、自然に対する謙虚さや敬愛の心を失わず、せめて寄生虫的存在にならないよう努力しなければならない。
人間は最初は自然と「相利共生」の関係でしたが、生態系から離脱して「片利共生」となりました。
しかし、現代では「片利片害関係」と言えるまでになってしまっています。
「片利片害関係」とは、片方が利益を得てもう片方は被害を受ける関係です。
「人と自然の共生」がいろいろな場面でテーマになるのも、こういった自然に対する人間の態度が原因だと言えます。
第三段落の解説
文化を創造することで反自然的存在となった人間は、生物的次元にあっては自然破壊者であるが、創造力と想像力を自由という培地で展開することで文化的世界を創出できる。
この中で、人間は自然との相互作用によって文化的共生空間を創造することができる。
生物学的な視点では、自然の破壊者となった人間ですが、視点を変えると自然と共生できていると言えます。
それは「文化」の視点です。
「一輪のバラ」を思い浮かべて見てください。
一輪のバラを絵に描いたり、バラで詩を作ったり歌にしたりすればそれは「美(芸術)の世界」が創出されたと考えられます。
このように、文化の世界を作ることで、自然と人間の共生はできているとも言えるのです。
第四段落の解説
人間と自然の共生は、生物的次元を超えた文化的共生空間の中で、自然物の特性を意味づけ価値づけることによって可能になる文化的所産であり、民族、社会、時代などによって変わっても、自然を損なわず人間の心を豊かにする世界の創出に他ならない。
生物的な視点ではなく、文化的な視点で人間と自然の共生は可能です。
これは人間が自然に価値づけや意味づけを行うことで、成り立っています。
ただ、自然は人間に対して何もしてはいませんよね。
なので「片利共生」ということができます。
「人と自然の共生とはどういうことか」の感想文の例文

「人と自然の共生とはどういうことか」の授業が終わる頃に「感想文」を求められることはよくあります。
こうした感想文も実は成績評価の1つに含まれているので、できれば高評価を取りたいですよね。
ここでは、「人と自然の共生とはどういうことか」の授業を何度も行い、200人以上の感想文を採点してきた僕が「高評価をもらえる感想文」の書き方を解説します。
まずは、筆者の言いたいことを整理しましょう!
筆者の主張
筆者の主張(言いたいこと・伝えたいこと)を踏まえた上で感想を書くと「本文の内容を理解しているな」と思われて高い評価を得ることができます。
・人と自然は生物学的視点では、片利共生に戻るべき
・人と自然は文化的に共生できる
特に「人と自然の文化的共生」に焦点を当てて、感想文を書くと高評価だと思われます。
「人と自然の共生とはどういうことか」感想の例文(200字)
筆者は、人間は生物的次元では、反自然的存在として「片利共生」の関係を結びつつ、生物的次元を超越したところでは、自然と「文化的共生」関係を結ぶことができると述べる。そのような主張こそ、人間に都合のいい考えではないかと私は思う。「生花」の例をとっても、花は生けられるために存在するのではないし、人間の勝手な価値づけや意味づけに巻き込まれているだけではないか。「共生」ということをもっと考えたいと思った。(199字)
あえて、筆者の主張に反論する意見文という形で感想文を書いて見ました。
このように、少し変わった視点で文章を書くと国語の先生の目に留まりやすく評価を得やすいです。
ただし、何でもかんでも反論すれば良いというものではないので、しっかりとポイントをおさえて論理をしっかり考えて書くようにしましょう。
現代文のお悩みをすべて解決します!
以上で本記事は終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました!






