新堂ハイク

こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!

「アイデンティティ」
のテストで高得点を取りたい!

さくら

文学国語のテストで藤野可織の「アイデンティティ」が範囲なんだけど、さっぱり分からなくて困っています…。

新堂ハイク

現役国語教師の僕が、「アイデンティティ」をわかりやすく解説します!

現在私立高校で国語の教師をしており、実際に「アイデンティティ」の授業を何度も担当し、テストも5回以上作っている僕が徹底解説します。

このページを読めば「アイデンティティ」のテスト対策はバッチリなので、テスト前に何度も読み返してください。

このページの内容

・「アイデンティティ」のテストに出る問題

・「アイデンティティ」の本文解説と要約

・「アイデンティティ」の感想文の書き方

実際に「アイデンティティ」のテストを作っている国語教師が、重要ポイントを徹底解説しますのでぜひ最後までご覧ください。

著者 新堂ハイク 31歳

・現役高校教師 勤続9年(特進クラス担任)
・難関大受験、小論文指導実績500人以上
・教育メディア運営7年(月間10万PV)
・執筆500記事以上、掲載企業80社以上

実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!

「アイデンティティ」のテスト対策問題

実際に「アイデンティティ」のテストを何度も作っている、現役国語教師の僕がテストによく出る問題を徹底解説します。

基本的に出題する問題は決まっているので、これを完璧にすればテストで8割は固いと思います。

解説するのは「重要漢字」「重要語句」「内容問題」の3つです。

「アイデンティティ」重要漢字10選

次の太字部分の漢字を書きなさい。

①虫のシガイを片付ける。
②テスト期間なのにショウソウ感がない。
ハイキされる食料を有効活用する。
④細工物のい目を叩いた。
⑤彼は一瞬ミケンにしわを寄せた。
⑥試験でカンペキな解答を披露する。
⑦悲報を聞いて顔がクモる。
⑧激しいゾウオに襲われる。
⑨試合でカンプなきまでの敗北を喫する。
ヤバンな民族の真実を暴く。

これらの問題は、僕が実際にテストに出した漢字です。

もちろん、書き取りだけでなく読みも出題していますが、書ければ読めますので、上記の10問は完璧にしましょう。

解答
①死骸 ②焦燥 ③廃棄 ④縫 ⑤眉間
⑥完璧 ⑦曇 ⑧憎悪 ⑨完膚 ⑩野蛮

「アイデンティティ」重要語句5選

「アイデンティティ」には難しい言葉も出てくるので、意味を問う問題も出題されます。

僕が意味を問う問題としてテストに出した語句は、以下の通りです。

楯突く
(たてつ)く

目上の人や強い相手に反抗する
口答えする

有頂天
(うちょうてん)

喜びや得意の絶頂にいて、周囲を顧みないさま

蒐集
(しゅうしゅう)

趣味や研究のために、特定の品物や資料などを集めること
コレクション

完膚なきまで
(かんぷ)なきまで

無傷の箇所がないほど、徹底的に

啓蒙
(けいもう)

人々に正しい知識を与え、物事の道理がわかるように導くこと

「アイデンティティ」テスト対策問題10選

「アイデンティティ」のテストのメインとなる内容問題について解説していきます。

記述抜き出しなど問題の形式は先生によって様々ですが、要点をおさえておけば、どのような形式で出題されても対応できます。

では、「アイデンティティ」のテストを5回以上作ってきた現役国語教師が実際にテストに出した問題を厳選して10個解説します。

問一
「そうすりゃおめえ……」とあるが、この「……」と省略された箇所で助六が言おうとしているのはどういうことか、三十五字以内で答えよ。

解答
多少出来が悪くても、異国で人魚として受け入れてもらえるということ。

問二
「アイデンティティの獲得に困難を来しているのはそれだけだった」とあるが、「それ」が「アイデンティティの獲得に困難を来している」のはなぜか、他の人魚たちとの違いを明らかにしながら説明せよ。

解答
上手に作られた他の人魚たちと違い、それは腕の悪い助六に作られたから。

問三
「おめえの正体を言ってみな」とあるが、このとき助六はどのようなことを期待しているのか、三十字以内で答えよ。

解答
それが人魚であると自覚して、「人魚です」と名乗ること。

問四
「人魚の死骸としての輝かしい未来」とは何か。「~こと。」に続くように、本文中より十字以内で抜き出せ。

解答
異国に売られていく

問五
「この生の不完全さ」とはどのような状態のことか、説明せよ。

解答
自分のやるべきことがわからず、生みの親である助六の期待にも応えられない人魚としての生の状態のこと。

問六
「別の恐怖」とはどのような心情か、説明せよ。

解答
自分が不潔な死骸であり、ただのゴミであるということになるのを恐れる心情。

問七
「助六の目に涙が浮かんだ」とあるが、その理由を三十五字以内で説明せよ。

解答
ずっと人魚と名乗れなかったそれが、最後に助六の期待に応えてくれたから。

問八
「体いっぱいの憎悪」とはどういう心情か、説明せよ。

解答
人魚としての生を押しつけられてきたことに対する恨み。

問九
「マイルズが『うん、なかなかよくできてる。』とつぶやいた瞬間に霧散した」とあるが、その理由を四十字以内で説明せよ。

解答
人魚になれない不完全な自分自身を、マイルズが初めて受け入れてくれたから。

問十
「マイルズの死骸がどこかの軒先につるされ、完膚なきまでに乾かされた後で自分と一緒に博物館へ移送されることを願った」とはどういうことか、説明せよ。

解答
マイルズがミイラになって、永遠に自分と一緒にいてくれることを望んだということ。

「アイデンティティ」の本文解説・要約

「アイデンティティ」は全部で七段落に分かれています。

一段落ずつあらすじを解説をします。

「アイデンティティ」200字要約

助六に作られた出来の悪い「それ」はアイデンティティの獲得に困難を来していた。

それは助六を失望させる恐怖から何度も人魚と言おうとするが、猿と鮭と言い募らずにはいられなかった。

異国に出荷される日に初めてそれは人魚と名乗ることができたが、異国の地でそれを引き取ったマイルズは「猿と鮭と人魚」と言うありのままのそれを「どれも正しい」と認めてくれた。

マイルズの死後それは博物館に寄贈された。

要約の問題が出たら、こちらを参考にしてください。

第一段落のあらすじ解説

第一段落の要約

助六が働いている人魚工場では猿と鮭を主な原材料として次々に人魚が作られていた。

作られた人魚たちはすぐに人魚の自覚に目覚めたが、出来の悪いそれだけはアイデンティティの獲得に困難を来していた。

最初から少しファンタジーチックな内容で面食らうかもしれませんが、ここでの「人魚」が実在するかどうかは置いておいて「それ」と呼ばれるものと助六という人物の心情の変化を追っていきましょう。

第二段落のあらすじ

第二段落の要約

他の人魚たちが人魚としての自覚を深めていくのに対し、それだけは猿や鮭であったことを忘れられなかった。

「それ」は人魚としての自覚を持つことができず、そんな出来損ないの「それ」を作ってしまった助六も出来損ないとして扱われてしまいます。

第三段落のあらすじ

第三段落の要約

猿や鮭であったときの完璧な生に対してこの生は不完全だった。

助六の失望はそれを恐怖でぐしょぬれにした。

助六を失望させる恐怖からそれは何度も人魚と言おうとするが、猿と鮭と言い募らずにはいられなかった。

が、助六は一番に人魚と言ったことに喜んだ。

「それ」と助六の心情の変化が起きる段落なので、ここはテストに頻出の重要ポイントです。

「それ」がついに人魚の自覚を持ちだして、助六は喜びます。

第四段落のあらすじ

第四段落の要約

助六はまたそれの面倒を見るようになったがそれは相変わらず猿と鮭を名乗らずにはいられなかった。

恐怖はそれを外からも内からもずくずくにした。

ついに「それ」が猿や鮭の自覚をなくし「人魚だ」とだけ言えるようになり、出荷されることになります。

第五段落のあらすじ

第五段落の要約

人魚たちとそれは船に積み込まれた。人魚たちは
生きた人魚を呼び寄せる歌を歌い、海に投げ捨てられた人魚たちはたちどころに生きた人魚となった。

一方、それは楽しげに誇らかに、箱の中で人魚と名乗り続けた。

他の「人魚」たちは自らが人魚だと疑うことも全くなく、全員が人魚であることを共有し、海に帰るための歌を歌い始めます。

しかし、「それ」は自分が人魚であることを自覚できた喜びを噛み締めると言う周りからはズレた行為をひたすらに行います。

第六段落のあらすじ

第六段落の要約

船が異国に到着した。

それの発注者が亡くなっていたため、遠縁のマイルズがそれを引き取った。 マイルズが蓋を開けると、それは「人魚です。」と胸を張って言った。

しかし、マイルズに人魚ではないと言われたとたんにそれの中に猿であり鮭であったときの記憶がよみがえり、懐かしい恐怖がその身を浸した。

「それ」は無事に発注者の元に届けられたが、発注者はすでに亡くなっており、長年の歳月が経ちマイルズという人物のもとで日の目を浴びることとなります。

しかし、マイルズには「それ」が人魚ではないことを見抜かれてしまい、「それ」も自分の過去を思い出し、憎悪の感情が浮かびます。

それでもマイルズはありのままの「それ」を受け入れ、ともに過ごすこととなります。

第七段落のあらすじ

第七段落の要約

マイルズの死後、それは博物館に寄贈された。

それは「人魚のミイラ」として博物館で人々を啓蒙するという、自分のやるべきことをやり続けている。

この段落には、作者が伝えたいテーマがストレートに記されていますので、テスト頻出の重要段落です。

「生きていると、ときに自分の望まない自分の像を押しつけられることがある。また、自分が理想の自分とはまったく違うものになり果ててしまうこともある。しかし、人生で一番大切なのは、ありのままの自分を受け入れてくれるパートナーに出会うことだ。そして、自分自身でもありのままの自分を受け入れること。それが死骸であれゴミであれ、何であれ。」

これが「アイデンティティ」という小説のテーマであり、題名の回収でもあります。

「アイデンティティ」の感想文の例文

「アイデンティティ」の授業が終わる頃に「感想文」を求められることはよくあります。

こうした感想文も実は成績評価の1つに含まれているので、できれば高評価を取りたいですよね。

ここでは、「アイデンティティ」の授業を何度も行い、200人以上の感想文を採点してきた僕が「高評価をもらえる感想文」の書き方を解説します。

「アイデンティティ」感想の例文(200字)

感想を書く視点としては、

「『それ』とマイルズが過ごした50年間はどういうものだったか」

「自分のアイデンティティとは」

これらを書くと的外れにはなりません。

私はバスケットボール部でキャプテンを務めている。自分から立候補したわけではない。

監督に「リーダーシップがある」と言われたからだ。自分ではそんなことは少しも自覚がない。

それでも、やらなければならないし満足しているわけではないが、それが自分のやるべきことだと思っている。

自分が思う自分と人が思う自分が違っていても、人のために何かをするのは気分がいい。

そんな私の相談をよく聞いてくれる友人を大切にしたい。(199字)

新堂ハイク

以上で本記事は終了です!

さくら

最後までご覧いただきありがとうございました!