こんにちは!
高校教員の新堂ハイクです!
今回は、受験において誰もが悩みを抱える「苦手科目の克服の仕方」を3つ紹介していきます!
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
苦手科目の克服法3つ
受験は総合力勝負です!
1つでも苦手科目がないほうが、圧倒的に有利になれるので、この記事の方法で苦手科目をなくしてしまいましょう!
あえて克服しないという方法
いやちょっと!
克服法が知りたいんだって言ってんじゃん!
と思った人もいると思いますが、これにはちゃんとした戦略があります。
新堂ハイクのやり方
僕自身の話をします。
僕は受験生の時、圧倒的に数学が苦手でした。
どれくらい苦手かというと
模試の偏差値で19という数値をたたき出す。
国立大学に行くつもりだと担任に言ったら、
「正気か!気は確かか!」と本気で心配される。
成績がギリギリで補修の常連。
とまあこんな感じで、数学が絶望的にできませんでした。
これは高3の秋になっても少しも改善できず、僕は
よし!数学は諦めよう!
このように決断したのです。
ただ、国立大学を受験するので数学からは逃げることはできません。
そこで、逆転の発想で「数学以外を完璧にする」という戦略に打って出たのです。
幸い二次試験に数学はなかったので、センター試験の数学の被害を何とか最小限にとどめ、他で巻き返すために猛勉強しました。
僕のセンター試験の結果です。
国語 185/200
英語 182/200
数学 75/200
生物 90/100
日本史 92/100
政経 95/100
計 719/900
得点率 ほぼ8割(79.8%)
数字は正確じゃないかもしれませんが、数学の75点だけははっきり覚えています(笑)
しかも、数学に一番勉強時間を使って(1日5時間)これです。
そして合計点数の719点も覚えています。
これは、苦手科目を攻略するというセオリー通りの受験戦略ではありません。
苦手科目以外のすべてを得意科目にするという受験戦略です。
これを実現するために途方もない努力をしました。
1日17時間、睡眠風呂トイレ以外は勉強をする生活を続け、精神的にも追い詰められながらギリギリで成功した方法なので、本当はあまりオススメはできません。
ただ、「本当に苦手でもうどうしようもない」という人に、最後のカードとしてこのようなやり方もあるとお伝えしたくて一番最初にこれを持ってきました。
ハンカチ理論
僕の体験談はさて置いて、ここからは理論的な話をします。
「ハンカチ理論」とは、「得意科目を伸ばすことにより、相乗効果で他の科目も伸びる」という勉強法の理論の一つです。
テーブルに置いたハンカチの1つの角を持ち上げると、残り3つの角も自然に持ち上がります。このように得意科目に引っ張られて、苦手科目も伸びていくということをハンカチで表現したのが「ハンカチ理論」です。
なぜ得意教科を伸ばすことが、苦手科目の克服につながるのか。
ここで言う得意教科を伸ばすとは、その教科を校内模試1~3位に入るレベルにまで押し上げることを言います。
総合点で学年で1位を取ることはとても難しいです。
なぜなら人にはそれぞれ苦手科目があるからです。
ただ、1教科で学年1位を取ることはそれほど難しくないです。
何か一つ自分が一番伸ばせる教科を決めて、それだけに集中してみましょう。
決めた教科以外はこの際捨ててかまいません。
「学年1位を取る」という事実が重要なのです・
その過程で得た、効率的な学習の仕方、暗記の方法、その教科は誰にも負けないという自信が他の教科を必ず伸ばしてくれます。
このように何か1つ得意教科を最大限伸ばすという経験が、苦手科目の克服につながるのです。
苦手科目に毎日触れる
苦手科目だから、勉強時間が少ないのか。
勉強時間が少ないから、苦手科目なのか。
苦手科目にかける勉強時間というものは得意科目よりも少ないものです。
勉強に限らず、苦手なものにはあまり関わりたくないですよね。
ただ、テストや受験がある限り、苦手科目をそのままにしておくことは不利になります。
やりたくない気持ちを押さえつつ、毎日苦手科目に取り組むことが克服の王道です。
では、毎日取り組むためにはどうすればいいのか、その方法を解説します。
とにかく毎日苦手科目に取り組むこと
当たり前ですが、何もしなくても苦手が得意になる魔法などは存在しません。
勉強しなければ成績が上がることはないです。
苦手科目を克服したいと思ったら、毎日苦手科目に少しでも取り組みましょう。
そうはいっても毎日はきついよ~。
という人は「習慣に組み込む」という方法をお勧めします。
習慣に組み込む
毎日の習慣として朝起きたら、顔を洗ったり歯を磨いたりしますよね。
人は必ず何かしらの「習慣」を持っています。
その習慣と苦手科目の勉強を結び付けることで、毎日苦手科目に取り組むことができるようになるのです。
習慣の例としては
【朝】
・顔を洗う
・髪を整える
・歯を磨く
・朝ご飯を食べる
【昼】
・昼ご飯を食べる
・歯磨きをする
【夜】
・風呂に入る
・歯磨きをする
・ストレッチをする
などが挙げられます。
ここに「苦手科目の勉強」を組み込むのです。
・歯磨きをしながら単語帳を見る
・風呂に数学の公式や例題を書いたシートを持って入る
・昼ご飯を食べたら午後のスタートとして漢字を勉強する
このように毎日することが当たり前の習慣に苦手科目の勉強を組み込むことで、毎日苦手科目に取り組むことができ、苦手科目に「慣れ」が生まれます。
苦手科目に慣れることができれば、おのずと勉強時間が増え、克服に近づきます。
苦手意識を消すために、苦手科目の勉強に慣れることから始めるのがこの「習慣に組み込む」という方法です。
小学生レベルからやり直す
はっきり言いますが、これが最強の苦手科目の克服法です。
僕はこれ以上の方法はないと思っています。
苦手科目がどこでつまずいたのかを知る
苦手科目がなぜ苦手なのかを考えたことがありますか?
苦手には必ず原因があります。
取り組む前から自分はその科目ができないと思い込んで敬遠してしまう人
あまりに苦手なので考えることを放棄してしまった人
どのように手をつけて良いか迷ってしまう人
苦手科目が苦手なのには必ず原因があります。
原因が分かればいくらでも対策のしようがあります
それを最初から探していくために、小学校の範囲からやり直すのです。
この際、見栄もプライドも捨ててください。
僕も数学が苦手だったので、高2の冬に小学生の分数からやり直しました。
小学生レベルからやり直すことは恥ずかしいことでも何でもないです。
むしろ、苦手科目がなぜ苦手なのかを解明せずに放置していることのほうが恥であると僕は思います。
この方法を使えばあなたの苦手な原因は必ずわかります。
後は、それを対策していくだけです。
時間がかかるので始めるなら今すぐに
小学生レベルからやり直すことは膨大な時間を必要とします。
もしこの方法を試そうと思うのなら今すぐに書店の学習参考書コーナーに行って、小学生と同じテキストを買ってきてください。
最大で小中高12年分の範囲をさかのぼることになるので、長い旅になることは覚悟してください。
高3からでは遅いかもしれません。
早ければ高1、遅くとも高2の夏には取り掛かりましょう。
1.あえて克服しない
・苦手科目以外を得意科目にする
・得意科目を伸ばすことで他の
科目を伸ばす(ハンカチ理論)
2.毎日苦手科目に触れる
・毎日当たり前にする習慣に
苦手科目の勉強を組み込む
3.小学生レベルからやり直す
・苦手な原因を解明する
・できるだけ早い時期から取り掛かる
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僕のブログ「新堂ハイクの旅する教室」では、国語と受験に関する記事を日々更新しています。
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以上で本記事は終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました!