こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!
勉強しながら音楽を聴いてもいい?
結論から言うと、歌詞のある楽曲ではなくBGMならOKです。
音楽には勉強を効率化する様々なメリットがありますが、使い方を間違えれば集中を阻害することにもなりかねません。
・勉強中に音楽を聴くメリット
・勉強中に音楽を聴くときの注意点
・勉強中におすすめの音楽
勉強するときは、いつも音楽を聴いています!
こういった人は要注意なのでこのページを最後まで読んで、勉強中の音楽の効果について理解しましょう。
著者 新堂ハイク 29歳 ・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任) ・難関大受験、小論文指導実績500人以上 ・教育メディア運営6年(月間10万PV) ・執筆300記事以上、掲載企業50社以上 実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!
勉強中に音楽を聴くメリット
「勉強中に音楽を聴くと、気を取られて集中力が低下するのでは?」
と思う方もいると思いますが、勉強中に音楽を聴くことには以下のようなメリットもあります。
・モチベーションアップ
・リラックス効果
・集中力、記憶力アップ
・雑音をシャットアウト
モチベーションアップ
好きな音楽を聴くことにより、自然と気分が高まり、ドーパミンの分泌が促されます。
勉強を始めるときは「難しい問題」「分からない問題」と向き合うことになり、どうしてもマイナスな感情を抱いてしまいます。
好きな音楽でドーパミンの分泌を促すことで、勉強に対するモチベーションがアップし、スムーズに勉強を始められるようになります。
また、明るい音楽を聴くことは「眠気覚まし」にもなるので、眠いにもおすすめです。
リラックス効果
ゆったりとした音楽を聴けば、自然にリラックスでき、脳内でセロトニンが分泌されます。
このようにセロトニンはストレスを軽減して、落ち着いた気持ちにさせてくれます。
「分からない問題」でつまづいて、ストレスを感じているときなどにゆったりとした音楽を聴けば、リラックスして集中力を取り戻すことができます。
集中力、記憶力アップ
アルファ波を放つ音楽を聴くと、集中力が向上するというのは科学的に証明されていることです。
また、「人間は完全な無音よりも、ある程度音があった方が集中できる」とも言われています・
アルファ波を放つ音楽の例
・自然音(川のせせらぎ、波の音など)
・クラシック音楽(モーツァルトなど)
また、人間の記憶は音楽と連動しやすいため「音楽を聴きながら勉強した」という事実で脳は記憶するので、学習した内容が頭に残りやすくなる効果もあります。
雑音をシャットアウト
「話し声」や「車の音」「テレビの音」などの雑音は、それぞれ異なる情報なので、脳がそれらを同時に処理するために集中力をかなり使います。
しかし音楽を聴いていると、聞こえる音が1種類に制限されるので、その分勉強に集中しやすくなるというわけです。
これを音楽のマスキング効果とも言います。
appleの「airpods pro」などに使われている、ノイズキャンセリング機能もこれを応用しています。
勉強中の音楽って、イイコトずくめじゃないですか!?
ちょっと待って!
勉強中の音楽にも注意点があるから、それを知ってから実践してね!
勉強中に音楽を聴くときの注意点
勉強中に音楽を聴くことはメリットも多いですが、方法を間違えると非効率になるので注意が必要です。
・音楽に慣れ過ぎない
・歌詞のある曲は避ける
・音楽と相性の良い勉強
・音楽と相性の悪い勉強
音楽に慣れ過ぎない
常に音楽を聴きながら勉強していると、音楽がないと集中できなくなる危険性があります。
もちろん入試本番に音楽は流れていません。
音楽を聴きながら勉強するという環境に慣れてしまうと、音楽なしでは本来の実力を発揮できなくなるので、音楽の使いどころに注意しましょう。
音楽を聴く効果的なタイミング
・勉強開始前のモチベup
・集中力が切れてきたとき
・勉強の合間の休憩中
・周囲の雑音が気になるとき
歌詞のある曲は避ける
いつも好きなアーティストの曲を聴きながら勉強しています!
こういった人は、非効率な勉強になっている可能性が高いです。
特に思考力を使う問題を解くなどの勉強をするときに、歌詞のある音楽を聴くと脳がその情報を処理するために力を使うので、集中しにくくなります。
「好きな音楽を聴いて長時間勉強できた」といっても、内容が頭に入っていなかったら時間の無駄になります。
勉強中に聞く音楽は、自然音・クラシック・ヒーリングミュージック・洋楽がオススメです。
音楽と相性の良い勉強
でもでも、どうしても好きなアーティストの曲を聴きながら勉強したいです…!
次の勉強であれば「歌詞のある音楽」でも非効率になりにくいのでオススメです。
数学・物理・化学などの計算作業
思考力を必要とする実験問題などではなく、単純な計算作業なら音楽との相性も良いです。
計算は書いて手で覚える勉強なので、むしろ音楽を聴きながらでもできるようになれば、本番の緊張状態でも自然とできるようになります。
書いて覚える暗記
こちらも手で覚えるので、音楽と相性が良いです。
ひたすら同じ単語や重要語句を書く場合は、モチベーションの維持が難しいので、音楽に頼るのもアリです。
音楽と相性の悪い勉強
次の勉強と音楽は相性が悪いので、できるだけ避けましょう。
国語、英語などの読解系
言語読解の最中に「歌詞がある音楽」を聴いていると、歌詞に気を取られて全く集中できません。
また「歌詞がない音楽」でも、思考力や情報処理能力をかなり使う長文読解は避けた方が良いです。
入試本番と同様の環境で、短時間で読解できるように、余計な情報はカットして問題にのみ集中するようにした方が効率は良いです。
実験考察問題
理科系の科目の実験考察問題も、読解系の問題と同様の理由で音楽は避けた方が良いです。
見て覚える暗記
見て覚える暗記は、脳内で言葉にしながら覚えていくので「歌詞のある音楽」は暗記の邪魔になります。
どうしても音楽を聴きたいなら「歌詞のない音楽」にするようにしましょう。
勉強中におすすめの音楽
ここでは「歌詞のある音楽」は除いて、勉強中におすすめの音楽を解説します。
・環境音
・BGM
・クラシック
・ヒーリングミュージック
・洋楽
環境音
・川のせせらぎ
・波の音
・焚火の音
・カフェの環境音
・駅の環境音
リラックス効果があり、歌詞がない「環境音」は勉強中に最適な音楽です。
僕も勉強をするときや、ブログの記事を執筆するときはこのような環境音をYouTubeで聞いています。
また、YouTubeで聞けるこのような環境音は、時間がピッタリ1時間、3時間などと決まっているので勉強時間の管理にもおすすめです。
BGM
・ドラマのBGM
・映画のBGM
・アニメのBGM
自分の好きなBGMを流すのも、モチベーションのが上がっておすすめです。
例えばドラマ「ガリレオ」の計算中に流れる有名なBGMは、計算問題を解くときにモチベーションを上げてくれます。
かっこいいBGMは気分を高揚させてくれるので、前述の通りドーパミンの分泌を促して集中力をアップさせます。
また「歌詞のないEDM」もテンションが上がるのでオススメです。
クラシック
クラシック音楽には「1/fゆらぎ」と呼ばれる精神を安定させる効果のある音が含まれるので、リラックスしたいときにオススメです。
モーツァルトの音楽には、「1/fゆらぎ」とアルファ波が含まれ、かなりリラックス効果があるのでオススメです。
ヒーリングミュージック
ヒーリングミュージックにはアルファ波を放つ音が含まれているので、リラックス効果がありオススメです。
こうしたヒーリングミュージックはヨガやマインドフルネスでも使用され、身体的なリラックス効果があります。
勉強中に不安や焦り、緊張を感じたときにも聞いてみましょう。
洋楽
洋楽の歌詞は日本語ではないこともあり、脳の情報処理に負担をかけないのでオススメです。
ただ、英語の勉強中に聞くのは避けましょう。
おすすめイヤホン
勉強中に音楽を聴きときは「ノイズキャンセリング機能」のあるイヤホンを超オススメします。
僕は「AirPods Pro」を使っていますが、かなり値が張るので「Anker」の「SoundcoreLife A2 NC」が1万円以内でコスパの良いワイヤレスイヤホンということでオススメです。
ノイズキャンセリングイヤホンは、本当に人生が変わるレベルで感動します。
満員のスタバにいても、自分だけの世界に入れます。
本気で集中したい人は、必ず買うべきです。
音楽を聴かなくても、耳栓としての役割を果たしてくれて、どんな環境でも集中できる魔法のアイテムです。
➡【5,000円以下】勉強が最強に捗るノイキャンイヤホン5選
正直これはもう買わない理由がないです。
音楽に頼らずに勉強に集中する方法
最後に「音楽に頼らずに勉強に集中する方法」を少し紹介します。
・誘惑になるものを隠す
・適度な休憩をとる
・適度な運動をする
・目標、計画を細かく立てる
・分からない問題はすぐに解決
誘惑になるものを隠す
・ちょっと休憩に漫画を読もうかな・・・
・疲れたし少しベッドで横になろう
・テレビでも見るか
・スマホに通知が溜まってる!
そうした誘惑に打ち勝って勉強するためには「隠す」ことが最も効果的です。
見えてしまうから、気づいてしまうから、楽な方に流れるのです。
適度な休憩をとる
人間の集中できる時間には限界があるので、適度な休憩を取るようにしましょう。
ここで大切なのは、疲れ切ってからの休憩ではなく、疲れが出る前に休憩することです。
疲れ切ってから休憩してしまうと、復帰に時間がかかり、精神的にも勉強に戻るのがつらくなるからです。
・動画を見る
・音楽を聴く
・ゲームをする
・SNSを見る
また、これらの休憩方法は際限なく続けられてしまうので、完全に勉強が終わってからするようにしましょう。
・仮眠
・ストレッチ
・甘いものを食べる
・ぼーっとする
適度な運動をする
長時間座っていると血流が悪くなり、脳に血や酸素が回らなくなるので、集中力が下がります。
軽い運動をすることによって、血流を良くして脳にしっかり酸素を回すと集中力が回復します。
・散歩
・筋トレ
・ストレッチ
このあたりがオススメの軽い運動です。
目標、計画を細かく立てる
・受験勉強かテスト勉強か
・何の教科で何点以上取るか
・1日、1週間で何時間勉強するか
こうした目標や計画を、できるだけ細かく決めておくことが勉強に集中する第一歩です。
分からない問題はすぐに解決
・10分考えて分からなかったら解答を見る
・友人や先生に解法を聞く
「分からない問題」があるとストレスが溜まり、集中力もなくなります。
分からない問題は放置せずにすぐに解決する習慣をつけると、分かる問題の幅が増えて、勉強に対するストレスもなくなります。
まとめ
〇勉強中の音楽のメリット
・モチベーションアップ
・リラックス効果
・集中力、記憶力アップ
・雑音をシャットアウト
〇勉強中の音楽の注意点
・音楽に慣れ過ぎない
・歌詞のある音楽は避ける
・計算作業とは相性良し
・読解思考とは相性悪し
〇勉強中にオススメの音楽
・環境音
・BGM
・クラシック
・ヒーリングミュージック
・洋楽
以上で本記事は終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました!