古典

【古典のテスト勉強】国語教師が3時間で80点以上取れる勉強法を教えます!

新堂ハイク

こんにちは!
高校教師の新堂ハイクです!

古典のテストで80点以上取りたい!

さくら

古典が苦手で全然点が取れません…。

そもそも、古典を勉強する意味も全然分かりません。

将来何の役に立つのか分からない教科筆頭」の古典ですが、だからといって勉強しなければテストでいい点が取れませんし、成績も上がりません。

どうせなら、効率よく最低限の勉強時間で高得点を取りたくありませんか?

新堂ハイク

いつも古典のテストを作っている現役国語教師の僕が、あなただけに「古典のテストで高得点を取る方法」を解説します!

古典のテストがどうやって作られているのかを知れば、効率の良いテスト勉強の仕方が分かります。

高校で国語の教師をしている僕が、このページに来てくれたあなただけに古典のテストの裏側3時間で80点以上取れる戦略を教えます!

悪用厳禁ですよ(笑)
では行きましょう!

著者 新堂ハイク 29歳

・現役高校教師 勤続8年(特進クラス担任)
・難関大受験、小論文指導実績500人以上
・教育メディア運営6年(月間10万PV)
・執筆300記事以上、掲載企業50社以上

実際の教育現場にいる現役教師にしか分からない、リアルな情報をお届けします!

古典の定期テストはどう作られているか

まずは、古典の定期テストがどのように作られているのかを解説します。

定期テストの構成は基本的にどこの学校も同じになっており、授業で取り組んだ文章から出題されます。

古典の定期テストの構成

2単元+α(文学史・単語など)

定期テストの範囲であれば、基本的に文章2つと文学史などの追加要素、もしくは単語帳などから確認問題の出題などがあります。(+αがない場合もあります。)

出題される文章に「和歌」などが入っていると、和歌の基礎知識を聞く問題なども別途で出される可能性もあります。

配点も配点も文章A(40~50点)、文章B(40~50点)、+α(0~20点)といった具合がスタンダードです。

新堂ハイク

授業時数的に、3つ以上の単元を取り扱うのは難しいので出題される文章は2つがオーソドックスです。

では具体的に国語の先生がどうやってテストを作っているのか、を説明します。

単語・文法・読解の配点をバランスよく出題

・単元中に新しく出た単語

・単元中の文章にある文法

・現代語訳や内容理解の問題

古典は単語・文法・読解の3つのバランスを意識してテストを作成します。

なので現代語訳だけを丸暗記していても、文法などが頭に入っていなければ高得点は狙えません

特に現代語訳の問題は、文法や単語に関する知識を総動員しなければならないので、配点も高く設定されています。

古典のテスト問題の例

問1 二重傍線部ア、イ、ウの本文中での意味を答えなさい。

問2 本文中から使役の助動詞を抜き出しなさい。またその助動詞の基本形を答えなさい。

問3 傍線部①~③を現代語訳しなさい。

問4 波線部~~の「これ」とは何か。簡潔に説明しなさい。

問5 本文の内容と一致するものには〇、一致しないものには✕を解答欄に記入しなさい。

これは僕が実際に作っている古典のテスト問題の一部ですが、このようにバランスよく出題するように調整しています。

新堂ハイク

なかでも現代語訳の配点は高いので、分からなくても現代語訳の解答欄は埋めるようにすれば何点かもらえることもあります。

問題は基本的に教科書通り

先生がオリジナルの問題を作ることはほぼありません。

記述問題などは生徒の解答が予想しずらく、採点に支障をきたすこともあります。

また、先生も忙しい中テストを作っているので、オリジナルの問題を時間をかけて作るということはほとんどしません。

なので、基本的に教科書に載っている問題指導書に書いてある問題などの「答えが公式に決まっている問題」しか出しません

新堂ハイク

授業中に触れた問題などを、しっかりとノートに写しておくことが大切です。

現代語訳は必ず出題

傍線部〇〇を現代語訳しなさい。

前述したとおり、現代語訳は文法や単語などの知識をフル活用するので、理解度を見るにはもってこいの問題です。

一つの文章につき、最低でも3つは現代語訳をしなければならない箇所があると思っておいてください。

テストに出題される現代語訳の箇所を見極める方法は、以下の通りです。

・新しい単語、文法事項がある箇所

・物語なら重要な部分や教訓になる箇所

・ノートの書き込みが多い箇所

・先生が大事だといった箇所

時間がなければ、このような箇所を優先的に取り組んでください。

新堂ハイク

僕も上記のような箇所を、現代語訳の問題として出題しています。

僕が古典の定期テストを作るときは、1単元につき3つの現代語訳を出題していました。

基本的に古典はノートに本文を写して、その横に訳や重要事項を書いていくという授業が一般的です。

なので、まず日ごろから授業をしっかりと聞いて、ノートをキレイに取っておくことが大切です。

さくら

それは分かってるけど、テストまで時間がないよ!

新堂ハイク

そんな人に「前日3時間勉強」でも80点以上を狙うための戦略を教えます!

「古典の定期テストの作り方」をふまえて、古典の定期テストを最短で攻略する勉強法を紹介します。

国語教師が教える古典のテストの勉強法

はじめに「古典は満点を狙うテストではない」ことと、「古典は暗記科目」であるということを頭に入れてください。

記述問題がある古典は、決まりきった答えなどがある数学と違って満点を取るのがかなり難しいので80点以上取れたら大成功と考えましょう。

また、「言うても日本語だし、なんとかなるっしょ」という考え方もNGです。

古典は「英語」と同じくらい暗記が大切なので、最悪日本人だし読めるかもという発想は捨てて、基本に忠実に暗記しましょう。

では3時間で効率的に80点以上を狙う勉強法を具体的に解説します。

1時間半通読し、現代語訳を暗記する
1時間重要箇所の品詞分解
30分新出単語の暗記・+αの確認

上記をしっかり集中して取り組めば、短時間でかなりの効果が期待できます。

上から順番に解説していきます。

テスト勉強の前に用意するもの

・出題範囲の現代語訳

・文法事項を書いたノート

・授業で取り組んだ問題の答え

勉強開始前に上記の物を用意しておかないと、3時間という短い時間で高得点を目指すのは厳しくなります。

特に現代語訳は絶対に必要で、授業中のノートが必要不可欠になります。

もし授業中現代語訳を写していなければ、「マナペディア」などの現代語訳サイトで出題範囲の現代語訳を手に入れましょう。

また、古典のテストは「授業で取り組んだ問題」が中心なので、授業中にやった問題とその答えも必ず用意しましょう。

新堂ハイク

これらがそろったら、3時間集中して勉強開始です!

勉強に集中する方法15選で1日17時間勉強しよう!

通読し、現代語訳を暗記する

古典の文章は現代文と違い短くストーリー性もあるので、現代語訳を暗記するには1時間半もかければ誰でもできます。

・古文と現代語訳を対応させて覚える

・主語を補いながら読む

・ストーリーや教訓を理解する

・登場人物の関係を理解する

・歌が出てきたら100%出題される

誰が出てきて、なにをやって、どうなったか、作者は何が言いたかったかなどを理解しながら通読して、現代語訳を覚えていきましょう。

基本的に古典は現代語訳が完璧に頭に入っていれば、内容理解などの問題も余裕で解けます。

英語の現代語訳を覚えるような感じで、フィーリングではなく確実に読めるようにしましょう。

さくら

読むときは「音読」した方がいいんですか?

普段の勉強であれば音読は古典の独特のリズムに慣れるために必要ですが、3時間で高得点を目指す場合は音読している時間はありません

何よりもまず、1時間半かけて出題範囲の文章を完全に理解しましょう。

➡確実に暗記するための方法5選を徹底解説!

重要箇所の品詞分解

内容を理解したら、文法事項を暗記していきます。

出題範囲をすべて品詞分解して暗記するのは、かなり時間がかかる上に非効率なので、重要なポイントだけを品詞分解して暗記します。

・ノートで品詞分解した箇所

・新出単語が含まれる箇所

・係り結びなどがある箇所

このような箇所を優先的に品詞分解して、文法事項を完璧にします。

〇品詞分解とは?

例題「伊勢物語『初冠』」より

「その里にいとなまめいたる女はらから住みけり。」

・その里に=そのまま

・いと=副詞「とても」

・なまめい=カ行四段動詞「なまめく」の連用形イ音便「優美である」

・たる=存続の助動詞「たり」の連体形

・女はらから=姉妹

・住み=マ行四段動詞「住む」の連用形

・けり=過去の助動詞「けり」の終止形

現代語訳=その里に、とても若くて美しい姉妹が住んでいた。

このように分解してそれぞれの文法事項と意味を暗記していきます。

さくら

確かにこれ全部の文章でやると考えると、気が遠くなりますね。

新堂ハイク

もちろん、すべてを品詞分解する必要はありません。

ノートなどを確認して重要なポイントだけを品詞分解しましょう。

文法事項の配点は低く設定されていることが多いので、1時間程度で終わらせましょう。

新出単語の暗記・+αの確認

・新出単語の意味、文法事項の確認

・文章中の言葉の意味

・+αの部分の暗記

最後に30分程度で、新しく習う単語の暗記を行います。

その際に意味だけでなく、文法事項の確認もしていると手堅く点が取れるようになります。

例 新出単語「くまなし」

意味:かげりがない。抜け目ない。あけひろげだ。

文法事項:形容詞・ク活用「(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ」基本形「くまなし」

ここまでしっかりと覚えていると、応用的な問題が出たときも安心です。

他にも「文章中の言葉の意味を答えなさい」という問題も良く出るので「文章中に一度しか出てこない単語」は聞かれやすいので要注意です。

最後は+αの部分を軽く暗記して終了です。

さくら

古典って結局、暗記暗記なんですね。

新堂ハイク

そうなんです。

古典は暗記教科であるという認識をして、フィーリングで読むのをやめるところから古典の勉強は始まるのです。

古典のテスト勉強は受験につながる!

古典のテスト勉強は暗記がメインですが、それがそのまま受験勉強にもつながるのでテスト後の復習も行うとかなり効果的です。

3時間で効率的に80点以上を狙う勉強法を振り返ります。

1時間半通読し、現代語訳を暗記する
1時間重要箇所の品詞分解
30分新出単語の暗記・+αの確認

また、勉強開始前にノートや問題プリントなどをしっかりと用意しておきましょう。

・出題範囲の現代語訳

・文法事項を書いたノート

・授業で取り組んだ問題の答え

当サイトでも「古典の勉強法」について現役の国語教師が徹底解説していますので、ぜひ参考にしてください。

➡定期テスト全教科の勉強法はこちら!

新堂ハイク

以上で本記事は終了です!

さくら

最後までご覧いただきありがとうございました!