漢字検定

漢検を履歴書に書くときの注意点を解説!正式名称・取得年月日を正確に書こう!

新堂ハイク

こんにちは!
国語教師の新堂ハイクです!

このページで分かること

✔漢検の正式名称
✔取得年月日が分かる方法
✔履歴書への書き方・書ける級
✔漢検を活用する高校・大学・企業

漢字検定とは「日本漢字能力検定協会」が主催する、漢字能力を測定する技能検定です。

知名度は抜群で、取得の難しさも比較的やさしめなので、はじめて受ける検定試験としておすすめの検定です。

そんな漢字検定を取得したら、さっそく願書や履歴書の資格検定欄に記入したいですよね!

このページでは「漢検」を願書や履歴書に書くときの注意点や、書くことのできる級などの情報がたくさんありますので、履歴書に書く前にぜひ最後までご覧ください!

漢検の正式名称

漢検の正式名称は以下の通りです。

日本漢字能力検定

願書や履歴書に書くときは以下のように書きます。

令和(平成)〇年〇月 日本漢字能力検定2級取得

取得年月日は取得した年と、合格証明書に記載されている月を書きます。

これは僕が中学生の時に取得した準2級の合格証明書の実物です。

日付が「平成21年11月18日」となっているので、取得年月日は「平成21年11月」になります。

ちなみに、漢検を主宰している団体の正式名称は以下の通りです。

公益財団法人 日本漢字能力検定協会

漢字検定協会の正式名称を書くことはまずないので、これは覚えなくても大丈夫です。

漢検の取得年月日を忘れてしまった場合

かなり前に取得した漢検の取得年月日を、忘れてしまって合格証明書等も見つからない場合の対処法を解説します。

受験日程から逆算する

漢字検定は通常年3回行われており、6月・10月・2月ごろに試験があります。

合格証明書が届くのは検定日から1ヶ月後で、記載されている取得月も1ヶ月後のものになります。

・6月受験→7月合格

・10月受験→11月合格

・2月受験→3月合格

「高校2年生の夏前に受けた記憶がある…。」

という場合なら、取得年は高校2年生の年で、取得月は7月になります。

漢字検定協会に問い合わせる

この方法が確実です。

漢字能力検定協会に問い合わせることで、合格証明書の再発行ができます。

ただし以下の書類やお金が必要になります。

①合格証明書再発行申請書
②本人確認資料のコピー
③返信用封筒(切手貼付)
④発行手数料

書類を郵送後、1週間程度で自宅に届きます。

ちなみに合格証書(表彰状)の再発行はできません。

また過去の受験履歴の照会を行うことも可能です。

詳しくは漢検公式ホームページの「よくある質問」からご覧いただけます。

漢字能力検定協会HP「よくある質問」

漢検は願書・履歴書に何級から書ける?

日本漢字能力検定協会の正式な回答は以下の通りです。

Q.何級から履歴書に書けますか?

A.何級からでもお書きいただけます。

しかし何級から書けるといっても、入試や採用に加点されなければ意味がないですよね。

もちろん1級を持っていれば、堂々とありとあらゆる願書や履歴書に書けますが、実際そうもいきません。

限られた時間の中で少しでも進学・就職に有利にするために、高校・大学・就職の3段階で、願書や履歴書に書ける最低限の級を解説します。

まずそれぞれの願書・履歴書に書ける最低限の級は以下の通りです。

・高校進学→3級以上
・大学・短大進学→準2級以上
・就職の履歴書→2級以上

詳しい理由を説明します。

高校進学の願書に書ける漢検の級

日本漢字能力検定協会が公式に行った「高等学校における『漢検』資格活用状況調査」では以下のような結果が出ています。

調査校数5579校
活用校数4315校

4校に3校の高等学校が漢検を評価・活用していることが分かります。

さらに活用している高校の中でも「級設定がある高校」ではこのような調査結果が出ています。

設定級活用校
準1級5校
2級378校
準2級236校
3級882校
4級124校
5級以下37校

漢検3級(中学校卒業程度)以上を条件としている高校が882校と最多です。

高校入試に漢検を活用する場合、3級以上の取得が望ましいことが分かります。

また、自分の志望校が漢検を活用しているかどうかは漢検HPの「漢検を評価・活用している高等学校検索」から分かります。

大学(短大)進学の願書に書ける漢検の級

日本漢字能力検定協会が公式に行った「大学における『漢検』資格活用状況調査」では以下のような結果が出ています。

調査校数(短大含む)1074校
活用校数(短大含む)615校

2校に1校の大学・短大が漢検を評価・活用していることが分かります。

また、入試形式別では推薦入試・AO入試での漢検の活用率が最も高く、大学側も「目標に向かって学ぶ意欲の証明」に活用しているようです。

漢検公式HPより引用

また上の表から、2級・準2級が最も評価されているのが分かります。

つまり大学・短大進学の願書に書くためには準2級以上の取得が望ましいことが分かります。

また、自分の志望校が漢検を活用しているかどうかは漢検HPの「漢検を評価・活用している大学検索」から分かります。

就職の履歴書に書ける漢検の級

日本漢字能力検定協会が公式に行った「企業における『漢検』資格活用状況調査」では以下のような結果が出ています。

調査対象数2334社
活用企業数468社
活用率20.1%

調査結果から468社の企業が、漢検を新卒採用や社内教育に活用していることが分かります。

漢字検定協会では2級が「常用漢字がすべて読み書き活用できるレベル」とされているので、就職活動において一定の漢字能力を証明するには2級以上の取得が望ましいです。

特に文章に関わる仕事につく場合(出版社など)は級が高いほど、正確に漢字を扱う能力があるとみなされるので有利になります。

どのような企業が漢検を活用しているかは、漢検公式HPの「企業における「漢検」資格活用状況調査 結果報告」からご覧になれます。

漢検の正式名称は「日本漢字能力検定」!

ここまでの解説をまとめます。

漢検の正式名称は「日本漢字能力検定」です。

願書や履歴書には「令和(平成)〇年〇月 日本漢字能力検定〇級取得」と書きます。

もし取得年月日を忘れた場合は、日本漢字能力検定協会に問い合わせると1週間程度で分かります。

ただし、書類やお金が必要です。

漢検を願書や履歴書に書く場合の、最低限の級は以下の通りです。

・高校進学→3級以上
・大学・短大進学→準2級以上
・就職の履歴書→2級以上

新堂ハイク

以上で本記事は終了です!

さくら

最後までご覧いただきありがとうございました!